9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

地下室男さんの独白を傾聴する

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
9. 読書会(勉強会)
この記事は約4分で読めます。

世間話ってやっぱり難易度が高いなぁと思ったもんざです。英語でも難しいけど、日本語でのコミュニケーションだって簡単じゃない。以前、樋口耕太郎さんの本(「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」)を読んで、心を動かされた一文があります。

しかし、この「つまらない」話の中に、自分が気づいていない、何か重要な要素が含まれている。敢えてそういう前提で、全神経を集中して、相手の話を聞いてみる。問題は、人の話を聴くその深さと努力と覚悟にある。どこまで自分ごととして意識を向けるかという、自分自身への問いなのだ

沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書) 樋口 耕太郎 (著)

本を読んだときは実践してみるぞ、と思っていたのに、時間が経つとやっぱり難しい。相手に関心を持つのではなくて、相手が関心を持っていることに、一緒に関心を持たなくちゃいけないんです。自分が興味を持てる内容なら問題ないんですが、会社の懇親会だったりすると、ホントに自分が試されてるなって気になります。

今月の読書会で私はドストエフスキーの「地下室の手記」を紹介予定です。正直にいえば、読み始めた頃、主人公の語りがうっとおしくて堪りませんでした。でもそれって、私が彼の話を自分事として聞く覚悟が欠けていたからかもしれません。

自分でも自分が信じられないひと

地下室男さんは、こちらが「相手の関心にフォーカスをして聴く」を実践するのが、最も難しそうなタイプではないかと思います。

これから話したいのは、あんた方が聞きたかろうが聞きたくなかろうが、なぜ俺が虫けらにさえもなりそこなったのかという話だ。胸を張って言うのだが、俺は本当に、幾度となく虫けらになることを望んだんだ。

I 地下室 「地下室の手記」 (光文社古典新訳文庫) ドストエフスキー  (著), 安岡 治子 (翻訳) 

こういうふうに面と向かって言われたら、言葉を失ってしまいそう。どうやって寄り添ったらいいんだろうか。。。?

「そうなんだ!実は私も昆虫になってみたかったんだよね!」

とか言ったら嘘になっちゃうし。。。わざとらしすぎる。

「なんで昆虫になりたかったの?」

これかな?でも、なんか違う気がする。。。飲み屋のママさんとか、ホステスさんとか、ものすごい傾聴テクニックを持っていそうだよなぁ。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参考

ひきこもり回想録『地下室の手記』
・親戚の遺産 6000p=600万円
・豪華な食事代 7p=7000円
・馬車代 50k=500円
・運命の5ルーブル=5000円

ドスト作品中の貨幣価値考察 (ブログ:アンテクと駅長)

参加者(2名)と共有予定の本

  1. もんざ (主催者) 「地下室の手記」 (光文社古典新訳文庫) ドストエフスキー  (著), 安岡 治子 (翻訳) 
  2. にしやまさん「ふつうのエンジニアは「営業」でこそ活躍する」時光さや香(著)技術評論社
https://amzn.to/3DVBusq

世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。後の5大長編へとつながる重要作品であり、著者の思想が反映された主人公の苦悩をリアルに描いた決定訳!

<内容:アマゾン商品説明より>  「地下室の手記」 (光文社古典新訳文庫) ドストエフスキー  (著), 安岡 治子 (翻訳) 
Amazon.co.jp: ふつうのエンジニアは「営業」でこそ活躍する ~セールスエンジニアとして最短で評価される方法 eBook : 時光 さや香: Kindleストア
Amazon.co.jp: ふつうのエンジニアは「営業」でこそ活躍する ~セールスエンジニアとして最短で評価される方法 eBook : 時光 さや香: Kindleストア

「IT技術にくわしいのはあたりまえで、だれにも評価されない」エンジニアの知見を持つ「あなた」だからこそ、商談で求められています。商談中の技術的な意思決定をサポートし、お客様の問題解決と売上に貢献するセールスエンジニア職。キャリアチェンジしてから、商談で活躍できるまでの最短ルートを、子育てと両立しつつ外資系企業で売上年間目標を100%達成した著者がお教えします。

<内容:アマゾン商品説明より> 「ふつうのエンジニアは「営業」でこそ活躍する」時光さや香(著)技術評論社
タイトルとURLをコピーしました