読書会(勉強会)カウントダウンコラムZoom読書会

序列を乱さないことが最重要ってちょっと変

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読書会(勉強会)
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第128回のZOOM読書会まで、あと5日。選挙戦は本当にお祭りだってことを実感したもんざです。
フィリピン大統領選と地方選が5月9日にあります。選挙戦が始まると、政治集会も行われ、トラブルの可能性があるので近づかないようにと大使館から注意喚起されました。

ところが昨日、近所で大規模な決起集会が開かれてました。買い物に行って帰宅するのに絶対通る道なんで物見遊山がてらに巻き込まれてみましたよ。候補者は、現職副大統領で次期大統領選に出馬しているレニ氏。続々と人が集会に集まってくるようでアイドルコンサートなの?ってくらいの盛り上がり。現大統領ドゥテルテ氏の娘でダバオ市長のサラ氏が大統領選から降りたので女性候補はレニ氏のみです。

ご自身のテーマカラーをピンクにしてらっしゃるようで、支持者は何かしらピンク色のものを身につけています。ピンクの綿あめや、アイスクリーム、タホというお豆腐のスイーツなどの屋台も出ていました。大通りをホコ天にして巨大ステージを設置し、各地から支持者がやってきてコスプレして踊ったりする人も。ノリの良いテーマソングを大音響でかけている宣伝カーも近所で見かけました。

現在の世論調査結果では、レニさんの支持率は低かったはずですが、ものすごい熱気にびっくり。若者からお年寄りまで幅広い年代の支持者を見かけましたが、若者も多かったですね。

こちらの動画を見るとお祭り感が伝わるかと。みんな楽しそうだなぁ。

一方で、私が契約しているモバイルWi-Fiがその時間に全く繋がらなくなるというトラブルも発生。住んでいるマンションで一緒のエレベーターに乗り合わせた方に、「ネットつながりますか?」と聞いたら、「ファイバーだから繋がってるけど、通信速度は非常に遅い」とのこと。

あちゃー、と思いました。現職の副大統領がくるとなると、警備も厳しくなるだろうし、ネットも何かしらセキュリティ制限がかかるものなのでしょうか。しかし、モバイルWi-Fiにこういうリスクがあるなんてのは想定外でしたね。

序列のせいで意見を言えない?

さて、今月、私がご紹介する予定の「タテ社会の人間関係」です。日本社会と他国を比較した場合、日本は序列を乱すことを恐れるあまり思考や意見まで統制されている、という指摘は非常に鋭く、日本人全員が自覚すべき重要な問題だと思いました。

インドで私が最も驚いたことは、中国同様に敬老精神が強く、またカーストなどという驚くべき身分差があるにもかかわらず、若い人々や、身分の低い人々が、年長者や、上の身分の人々に対して、目に見える行動においては、はっきりとした序列をみせるが(決してタバコをすわないとか、着席しないとかいうように)、一方、堂々と反論できるということである。日本では、これは口答えとして慎まなければならないし、序列を乱すものとして排斥される。日本では、表面的な行動ばかりでなく、思考・意見の発表までにも序列意識が強く支配しているのである。

3章 「タテ」組織による序列の発達) 「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)

おそらく、この序列思考のために、日本社会で女性の地位が向上しないとも言えるでしょう。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(4名)

  1. もんざ (主催者)  「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)
  2. Yoko3さん(紹介本を検討中)
  3. にしやまさん「おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス」 (日本経済新聞出版) 藤野英人  (著)
  4. えりさん「ノンフィクションはこれを読め! – HONZが選んだ150冊」(中央公論新社)成毛眞  (著)

共有予定の本

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日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)

<内容:アマゾン商品説明より> 「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)
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問題山積だからこそ、日本にはチャンスがいっぱい!さらば悲観論。20年後に明るい未来を迎えるための必読書。ロングセラー『投資家が「お金」より大切にしていること』の著者であり、「ひふみ投信」で有名なカリスマ投資家が説く、2040年のメガトレンドと成長ビジネス。

<内容:アマゾン商品説明より> 「おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス」 (日本経済新聞出版) 藤野英人  (著)
ノンフィクションはこれを読め! - HONZが選んだ150冊
ノンフィクション書評サイト〈HONZ〉いち押しの150冊――『理系の子』『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『さいごの色街 飛田』『ナチスのキッチン』『河北新報のいちばん長い日』『地球全史』『神は数学者か?』『スパイス、爆薬、医薬品』...

ノンフィクション書評サイト〈HONZ〉いち押しの150冊――『理系の子』『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『さいごの色街 飛田』『ナチスのキッチン』『河北新報のいちばん長い日』『地球全史』『神は数学者か?』『スパイス、爆薬、医薬品』『江戸時代の天皇』『未来国家ブータン』などを網羅。これ一冊で《現代》がわかる!

<内容:アマゾン商品説明より> 「ノンフィクションはこれを読め! – HONZが選んだ150冊」(中央公論新社)成毛眞  (著)
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