医師の村中璃子さん、英「エコノミスト」誌のナターシャ・ローダー氏がそれぞれ自国のワクチン政策と社会的な状況などを講演されるウェビナーに参加しました。
Vaccines and Communication: the Global and Japanese Context(英語、要事前登録)「ワクチンとコミュニケーション」(ロンドン大和日英基金主催)6月22日、20時~(JST)
英語のプレゼンと視聴者とのディスカッションだったので、脳ミソがパンクしそうでしたが面白かったです。(というか前半のローダー氏のプレゼンは、ニュース記事の話題が中心で、私の知識がないせいと英語力の低さのせいで、あんまり話が頭に入ってこなかったのですが。。。)エコノミストのHealth Policy EditorであるMs Loderが私たちは企業や政府のチアリーダーじゃない、と言っていたのが非常に印象的でした。市民が自ら判断するためのより良い材料を提供するのがメディアの役割だ考えていらっしゃるのだな、と受けとめました。
医師の村中先生が日本ではマスコミが政府批難を避けている、というよりも擁護する傾向がある点を指摘したのと好対照だったから、さらに心に響いたのかもしれません。またファシリテーターの方がNHKは政府にコントロールされているんだよね、と言い切っていたのにも驚かされました。
個人的には、公衆衛生の問題としてのワクチンの重要性は認識しています。でも推進する前提として納得して接種できるだけの情報と、ワクチンを選ぶ権利は欲しいなと思うんですよね。そういった意味で中国製とかロシア製のワクチンを絶対に打たなきゃだめ、とか言われたら、不透明感がぬぐえないから抵抗しちゃうなぁ。
今回は、英国と日本の話でしたが、他の国の状況なんかも、いつどんな動きがあって、お金がどのくらい、どこからどこへ動いたなど、そのうちまとまってくるんでしょうね。このワクチン問題、1年後の世界ではどんな形で決着がついているのかな。