8.2. ふりかえり Retrospective8. Trial&Error

GCQあけまで6日 サルトルの存在と無

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8.2. ふりかえり Retrospective
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昨日、読んだ記事サルトルの「存在と無」から、サルトルの意見を引き合いに出されていたので、どこの部分か気になり、調べました。

実は、「存在と無」は2017年3月4日に上中下巻をまとめて購入していました。というのも、中島義道さんの哲学塾に少しだけ通っていたからです。でも、結局、講座の開催時間と自分の予定が合わないこと、クラスが自宅から遠くて通いづらかったこともあり、数回参加して、足が遠のいて、そのまま、この本も中途半端に放置していました。

それは戯曲「出口なし」では?

 フランスの哲学者、ジャン=ポール・サルトルは、社会のまなざしをregardと名づけ、以下のように論じている。「人間は自分で選択したわけでもないのに、気づいたときには既に、常に状況に拘束されている。他人から何ものかとして見られることは、私を1つの存在として凝固させ、他者のまなざしは、私を対自から即自存在に変じさせる。地獄とは他人である」(『存在と無』より抜粋して要約)と。

日経ビジネスオンライン連載「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」2020年6月23日 黒人差別問題から省みる日本人の「普通」地獄

黒人差別問題から省みる日本人の「普通」地獄  | 河合薫(健康社会学者)
日経ビジネスオンライン2020年6月23日

河合さんは、このように書かれているけれど、『NHK100分de名著 サルトル 実存主義とは何か』でフランス文学者の海老坂 武さんは、このように書いています。

他者の意識とのこうした相克の関係を極限的なかたちで表現した作品としては『存在と無』の少し後に書かれた『出口なし』(1944年)という戯曲があります。(中略)ところが、彼らは三人とも死者で、神の裁きというよりも、生者からのまなざしによってすでに罪人だと決めつけられ、地獄に落ちていますから、もう自分の生前の行為の意味を修正することができない。しかもこの地獄には肉体的な責苦すらない、ただの平凡な部屋です。劇の終盤に、「卑怯者」と決めつけられた男が叫ぶ、「地獄とは他人のことだ」という有名な台詞に、その極限的な状況が集約されています。

NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学 海老坂 武 (著)

といっても、私もこちらを読んだだけなのですが。
「地獄とは他人のことだ」──まなざしとしての他者との関係 – NHKテキストビュー|BOOKSTAND(ブックスタンド)

紙の本しかないと、該当箇所を見つけるのが大変です。電子本だと語彙検索で一発なんですけどね。

第三部 対他存在 第一章 他者の存在

目次から当たりをつけて、おそらく要約された該当の箇所は、第三部の対他存在、第一章他者の存在ではないかと思うのですが、「地獄」という言葉は目に入りませんでした。まぁ、とばし読みしてますからね、わたし。でも、読みながら、なんかカフカの城を思い出すな~、とか思って読み進めていたら、まさに、城と審判が事例として出されていて、うわぁってなりました。

たとえばカフカの芸術が「審判」や「城」において記述しようとしたのは、かかる予見不可能性である。(中略)いうまでもなく、カフカは、ここで神的なものの超越に到達しようとしている。

存在と無―現象学的存在論の試み〈2〉 (ちくま学芸文庫) ジャン=ポール サルトル (著), Jean‐Paul Sartre (原著), 松浪 信三郎 (翻訳) P.125

自分自身の存在を考えるときに、自分の存在を規定するものは、もしかすると、他人なのかもしれない、と思ったときに、じゃ、他人ってなんだよ、みたいな話になってくるんですけど、もうね、これを素人が一人で読むのは、そうとうハードル高いです。

なんかループにハマったように、手を変え、品を変え、同じことを言ってるような気がしてくるんですが、誤読してるんだろうな。
中島義道さんも言ってましたが、勝手に解釈しようとすると誤解するって。

そのうち、機会を見つけてちゃんと学ぶことを、手帳に書いておくことにして、今回は河合さんコラム関連として、とりあえず、気になるところを、メモ代わりに引用して終わりにします。

他者は、私の対象性の具体的超越的な条件である。というのも、事実、《意地悪》とか、《嫉妬ぶかい》とか、《好感がもてる、あるいは、虫が好かない》等々の諸性質は、むなしいそらごとではないからである。私が他者を性格づけるためにそれらのことばを用いるとき、私は、自分でもよくわかっているのであるが、他者をその存在において襲おうとしているのである。

存在と無―現象学的存在論の試み〈2〉 (ちくま学芸文庫) ジャン=ポール サルトル (著), Jean‐Paul Sartre (原著), 松浪 信三郎 (翻訳) P.125

ちょうど、哲学者の西田幾多郎(にしだ・きたろう)「善の研究」を読み始めたところなんですが、この内容とも繋がってきそうで面白いです。

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NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学
争いと不平等に満ちた21世紀の世界を、サルトルはどう見ただろうか? 第二次大戦終戦直後のパリで行われた講演をまとめた本書は、私たちが自由でなければならいことの意味と、思索し続けることの意義を、未来への希望とともに語りかける。本書に込められた...
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雑談

6/24(水)外食が便利なのは、家のゴミを減らせることだ。テイクアウトや出前は、食べ残すと生ごみがでるし、容器も使い捨てになる。ランチタイムに外食する生活が戻ってきたので、そんなことを考えていた。いつも自炊するのが理想なんだろうけど。

告知検疫体制開始終予定実際の終了
3/6ECQ[1]3/174/125/15原則外出不可/各地で移動制限
4/7ECQ4/30*4/30まで延長された
4/24ECQ5/15*5/15まで延長された
5/13MECQ[2]5/165/315/31MECQに緩和
5/16一部規制緩和ショッピングモールの営業が開始
5/16GCQ[3]6/16/15GCQに緩和
6/16GCQ6/30*6/30まで延長された
6/16一部規制緩和店内の飲食許可(30%以下で)
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