大人になってから受ける注射といえば、インフルエンザの予防接種くらいだ、と思っていました。
でも、コロナウィルスが世界中に拡散しつつあり、様々な情報が飛び交っている現在、ワクチン接種を含めた公衆衛生の知識や考え方は、世界中の人たちが、学んで対策を講じていくべき重要なことだと認識を改めました。
ワクチン接種は、自分自身の健康を守るためだけでなく、公衆衛生的な意味で非常に重要なのですが、デマや単なる憶測もインターネット上で広がっているため、それに惑わされている人が多いらしいのです。ワクチン接種について学んで実践する必要がある、とはいえ、何をどのように考えればいいのか、私もまだまだ良く分かっていないので、少しずつ情報収集をし、実践しようと考えているので、調べたことや実践したことを備忘記録として残していきます。
参考にしたウェブサイト
いろいろなサイトをインターネットで見て、個人的に最も分かりやすいと感じたのがこちらのサイト(こどもとおとなのワクチンサイト)でした。
ワクチンとか、予防接種、というキーワードで検索した場合、赤ちゃんや子どもを対象にしたものが結果の上位を占めます。
そのなかで、こちらのサイトは子どもだけでなく、なぜ、おとなにも予防接種が必要なのか、どんな人がワクチンを接種するべきなのか、非常に分かりやすく書かれています。ワクチンの接種が法令や特例措置などで定められている期間に、その適応年齢の範囲にいた人は、学校などで集団接種を受けているのですが、任意接種などとなっている世代は、ワクチンを接種していない可能性が高いので、接種を検討する必要があります。
確かに、年代によって予防接種の種類が変化しているのは知っていましたが、そのことを深く考えたことがなかったので、このサイトを読んで、初めてリスクを認識しました。
特に、オトナのVPD(VPDとはワクチンで防げる病気のこと)は、ほぼ全ての年代の人にメリットがあるので、必読だと思います。
オトナの予防接種スケジュールとして10代から60代以上を4つのカテゴリに分けて解説し、必要なワクチンが分かりやすくなっています。
最も驚いたのは、50歳以上で帯状疱疹のワクチンを接種すること、65歳以上で肺炎球菌感染症のワクチンの接種が推奨されていることでした。
年齢と共に免疫力が低下すると、発症リスクが高まる帯状疱疹や肺炎が、ワクチン接種で防げるなんて全く知りませんでした。
両親に、こういったワクチン接種をしたことがあるか、確認してみなきゃ、と考えています。
何を接種すべき?
私の場合は、40代なので、麻しん(はしか)、風しん、みずぼうそう、おたふくかぜ、B型肝炎、インフルエンザ、百日咳、破傷風、日本脳炎、この9つがリストアップされていました。書籍でもう少し学びたい、と考えて、Kindle本を探したのですが、読みたい本は電子化されていない、という悲しい状況でした。日本は予防接種については後進国だ、という意見をどこかで読んだのですが、本当なのでしょうか。英語の文献を探してみるべきなのかもしれません。
「おとなのワクチン」医療法人メファ仁愛会 マイファミリークリニック蒲郡 中山久仁子 編
「海外渡航者のためのワクチンガイドライン/ガイダンス2019」
具体的にどうするか
とにかくお医者さんに行って相談するしかなさそうですよね。来週、医療セミナーに参加する予定なので、そのとき質疑応答の時間に質問してみようと思っています。それから、また実際にどうするかを考えていきます。そして、自分だけではなく、両親を含めた家族に、ワクチン接種状況を聞いて、必要であれば接種を勧めたりできたらいいかな。
(案)健康診断+ワクチン接種
なんでワクチン接種について、ポジティブな意見が社会常識みたいにならないのか、ちょっと考えていました。なぜ、健康診断のようにならないのでしょうか。分からないものや、複雑なものを怖がって避けようとする心理なのかもしれません。
これは私の提案なのですが、会社勤めをしている人は、たいてい年1回の健康診断を受けるのだから、そこでワクチン接種歴を確認して、不足している場合は、接種できるようなしくみを作ったらよいと思うのです。これ、そんなに難しくないですよね。自営業の人や、高齢者の人であっても、国民健康保険で、地域の病院や保健センターなどで健康診断を受けるから、会社員と同じようにできるはず。
ワクチン接種によって、人類は多くの疫病を根絶してきたんですよね。
行政機関は、場当たり的な特例法で予防接種を実施するのではなく、対象もこどもだけではなく、大人も含め、すべての年代の人たちを考慮する公衆衛生に関わる施策を長期的な視点で計画すべきだと感じました。
今後ますますグローバル化が進んで、未知のウイルスがあっという間に世界中に広がる危険性も高まるっているわけですし。