なぐさめる言葉が見つからなかったもんざです。
めちゃくちゃ怒っているけど、それを隠して化粧室で涙している同僚に、かける言葉が見つからず歯がゆい思いをしました。
こんな場面、日本語でだって、何というべきか分からないところですが、とにかく「あなたはベストを尽くしている。分かっているよ。つらいよね。何か私にできることがあったら言ってね」と彼女の背中をさすりながら、話を聞いていました。
事件の背景を知っても、双方の立場が分かり、どちらの言い分も一理あるので、こういう言い方しかできませんでしたが、改めて自分の語彙力のなさにショックを受けました。私のつたない言葉で、彼女をさらに傷つけていないと良いのですが。。。
別の場面ですが、とにかく話さなきゃ、と思って、スルッと口から単語がでたのは良かったけど、そのあと、一人になって考えてみたら、めちゃくちゃ余計な一言で、しかも失礼な言葉だったなぁと、反省して自己嫌悪で苦しんだことがあったのですよね。
こうして人は学んでいくのかもしれませんが、場に応じた言葉づかいとか、失敗したときのフォローとか、まだまだ勉強が必要です。
さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。
■「ソロモンの指環 動物行動学入門」 Kindle版コンラート ローレンツ (著), 日高 敏隆 (翻訳)
「シェーンブルンのような大きな動物園で、観客の会話を聞いているといつもなるほどと思うのだが、人びとは満足して暮らしている動物たちにはばかにセンチメンタルな同情をよせるくせに、たいていの動物園ではほんとうにつらい思いをしている動物たちの悩みにはまるっきり気づかずにいるものだ」
「ソロモンの指環 動物行動学入門」 コンラート・ローレンツ (著), 日高 敏隆 (翻訳) (第9章 動物たちをあわれむ)
動物に限らず、人間の悩みだって、表面上だけでは分かりませんよね。それこそ、ソロモン王の指輪みたいな魔法の道具で、動物でも人間でも、どんなことを考えているのかを知ることができたら少しは悩みも減るのかな。いや、逆でしょうね。膨大な情報に飲み込まれずに、必要な情報を選んで有効活用できる人って、多くないと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。