ホスピタリティ精神、自分もあんまりないかもなぁと思うもんざです。
イベントに参加して、主催者の女性が話す英語が流暢すぎて聴き取れず、でも、もっとゆっくり話して、とも言えず、モヤモヤしていました。私は彼女のホスピタリティが欠けている、と責めているわけではありません。会話中に自分自身のことばかりに気をとられると、全体の状況に目配りできなくなるのは私も同じだからです。
自分が日常会話のリスニング訓練をもっとすべきだと強く自覚できたのは非常に良くて、新たな方法を模索中。英語で会話するとき、どうして話しやすい人と、そうでない人がいるのか。相手によると思っていたのですが、結論としては、相手の(そして自分の)ホスピタリティ度が高いか低いか、という問題だとも気づけました。
分かっていても、自分の心に余裕がないとホスピタリティ度って上げづらいです。知識とスキルを上げる→余裕が持てる→自分を俯瞰できる視点ができる→ホスピタリティ度も上がるこんな感じをイメージしてますが、どんなもんでしょう?
さて、課題です。私は「The Communist Manifesto」(Friedrich Engels, Karl Marx)を読んでいます。
なんか違和感があるなぁと、政治ネタでもモヤモヤしていた原因が少し分かった気がしたので書きます。19世紀のヨーロッパは飢饉や失業による貧困のため社会不安が増大した時代でした。国民が憲法改正、参政権などを求めて何度も政権に対して革命を起こした経緯もなんとか理解できました。
翻って現代社会と比較した場合、そのとき政権を握っている者が既存の規定を自ら大きく変えようとしている場合は、かれらが既得権益を強化を図ろうとしていることを、まずは疑うべきではないか、という気づきがあり、少しモヤモヤが解消されました。(7月の日本の選挙で憲法改正が争点のひとつなので)
さて今回、読書を進めるなかで、私は以下4点がマルクスの提案と解釈しました。
1.経済の慣行方式に基づく社会組織の上に政治や文明の歴史が築かれるため、歴史上の出来事は、(宗教ではなく、ということか?)この事実によってのみ説明される。
2.人類の歴史は、搾取する側とされる側、支配する側とされる側などに分類される階級闘争により成り立つ
3.この闘争の歴史が社会の段階的な進化を形成した
4.あらゆる差別を撤廃し平等を実現することが社会全体を解放する
この3番目の項目が歴史的な事実であることは疑いがないでしょう。たしかに「革命」と「社会の進化」には相関関係があると思います。
そして、この3番目の項目が現代では議論の対象になる、という点も分かりました。「共産党宣言」の全文を読まずに、3番目の項目だけを抜き出して議論することの滑稽さも理解できました。
マルクスとエンゲルスは「革命=進化」と考えていたわけではなく、1847年以前の社会情勢を基に考えれば革命が必要、という主張をしたに過ぎないでしょう。
ドイツ版1872年、イギリス版1888年、日本版1904年と、どの国でも発禁処分を受けているという事実も衝撃です。改革を求める市民の声を政府が弾圧する、という構図があり、その構図が覆されたときに新しい社会が作られたこともよくわかりました。それでも「革命=進化」と考えるのは短絡的だし、相関関係と因果関係の違いが理解できていない気がします。
■相関関係と因果関係の違いが一発で分かる具体例5選
https://atarimae.biz/archives/7374
このサイトで紹介されている事例がとても分かりやすかったんだけど、やっぱり、それでも、人は自分の聞きたいことしか聞かないし、見たいものしか見ないんだよな、と思ったり。なんか、まとまらなくて、すみません。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。明日もよろしくお願いします。