8. Trial&Error8.1. ふとした気づき8.2. ふりかえり Retrospective

もくもくライティングは良いね

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8. Trial&Error
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そのうちに、マニラでもイベントに参加してみたいな、と思っていた。でも、なかなか自分の都合に合うようなものが見つからなかったのだ。時間や場所の都合もあるし、自分自身の英語力に不安があるから、どうしても躊躇してしまう。

知人は仕事でブラジルに赴任したとき、すぐに地元のパブリックスピーチを練習できる団体に所属して、ポルトガル語がほとんど分からない状態から日常会話レベルまで数か月でアップさせた、と言っていた。死にそうだったけど、友人もできたし楽しかったよ、と笑顔で語っていたことを思い出し、同じことをやってみようかな、と考えてもみた。でも、どうも、それは私の性格上では無理がある。

というわけで、いろいろなイベントが開催されていることは知りつつ、ずっとためらっていた。

イベントの種類は、さまざま。一緒にスポーツをする、どこかに旅行する、何かを食べに行く、カフェでお話する、各種語学の勉強会などもあった。
でも、どれを見ても、その時の私の現状では心が動かず。無意識だったけど、新しいことにチャレンジするためには防御率が上がりすぎていたのだと思う。しかし、半年が過ぎて、新しい仕事と住居にも慣れたのか、徐々に防御率が下がっていたところへ、気負わずに参加できそうなイベントを発見できた。

参加することに全くためらいがなかったわけではない。
本当のことを言えば、家から出ないほうが身体は疲れないし、精神的なプレッシャーもない。正直なことを言えば、いくつかの下心に背中を押された、という事情もある。 5月5日から新しいオンライン学習を始めてみたのだが、想像以上に難しい実習課題の提出があったのだ。

あわよくば、学習課題の制作に協力してくれそうなパートナーを見つけられないだろうか、という下心がひとつめ。 もうひとつは、「ものを書く」という作業に自分をもっと追い込みたいという下心だ。 そしてもうひとつは、心理的安全性が担保できるグループを身近につくることであり、下手をすると週末、部屋にこもって執筆したり読書をしていると、まったく英語を話さないという状況を避けるという意味もある。

もちろん、私が自分の人生をアドベンチャーゲームのようなものだと考えるくせがあり、適度な冒険を時々はしないとレベルアップできない、という奇妙な強迫観念を持っていることもある。そんなわけで、とにかく参加することに決めたのだった。 行ってみて、どうだったか?

個人的には非常に大満足だった。学習課題を手伝ってくれないか、と参加者に頼めるほどの英語力と度胸は持てなかったが、「ものを書く」という作業に自分を追い込むには、ぴったりのイベントだったし、何よりも参加したメンバーの雰囲気がとても暖かくて、初めて会ったのに全く緊張することがなかった。

つかず離れずの距離感が非常に心地よい。これに定期的に参加して、継続的に執筆をつづける動機づけにしたい。


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