読書会(勉強会)カウントダウンコラム

17/09/08(金)勉強会まで6日

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心に怒りや孤独感を抱えている人と対峙しなければならない職業って、適正とスキルを求められるよなぁと思ったもんざです。

2004~2006年の2年間だけ渋谷中央図書館で非常勤司書として働いていました。
当時一緒に一緒に働いていた仲間とは、ありがたいことに現在も繋がりがあります。
昨日は、大久保にあるチュニジア料理のお店で晩ご飯を食べながら、近況報告をしていました。

私も含めて7人集まったのですが、現在も公共の図書館で働いているメンバーが4人おり、話を聴いて、今回のテーマと重なる部分もあり、考えさせられました。
公共図書館は、日本に居住している全ての人の「知る権利」を保障するため、各地域に設置することを法的に義務づけられており、税金で運営されています。

知りたいと思えば、地域の図書館で、誰でも様々な情報を調べることが可能ですし、自由に本が読めますから、様々なことを独学することもできます。
経済的な状況(貧富)や、居住地域による情報格差をなくすための、この制度は日本が世界に誇るべきしくみだと私は思っています。

さて、課題ワークです。

公共図書館は誰でも利用することができる、だからこそ、発生する問題もあるんですよね。
ホームレス、孤独な偏屈な老人、学校に行けない子ども、身体や精神に障害を持っている方なども、公共図書館で本を読むことに心の安らぎを求める状況があります。何かしら個人的な問題を抱えいている人々はコミュニケーションスキルにも問題を抱えていることが多く、スタッフは対応に苦慮することもあります。

公共サービスに携わる人は、もちろん差別的な考えを持ってはいけないし、そのような態度も取るべきではないと、知識では理解しているのです。
でも、周囲の人に迷惑をかける行動や、スタッフに対して不愉快な言動を繰り返す方に対峙した場合、困惑してしまうし、時には怒りも覚えるんですよね。

あまりにも非常識な言動が続く方については、しかるべき対応を取ることもあります。
でも軽微な場合は「また、この人なの?仕方ないな」と、担当者レベルで愚痴を言い合って、我慢をするのが日常でした。
私が働いていた頃から10年以上が経過していますが、そのあたりの状況は変化がなさそうでしたね。

例えばアメリカの一部の図書館ではソーシャルワーカーと連携して、問題を抱えている人を助けるしくみがあります。

Homelessness & NYC’s Public Libraries
August 3, 2015 By Beth Jarret
http://theprotocity.com/homelessness-nycs-public-libraries/

Public Libraries Add Social Workers and Social Programs
by Barbara Trainin Blank
http://www.socialworker.com/feature-articles/practice/public-libraries-add-social-workers-and-social-programs/

社会的なしくみに根ざした怒りや無力感を解消するには、より大きな視点でのしくみづくりが必要です。
しかし、それが実現するためには、努力と時間を必要とするでしょう。

このように、すぐには答えが出ないけれども、考え続ける必要がある問題や事態が現実社会には溢れていますよね。
そうした状況も俯瞰して捉えられるほどのゆとりが自分にあれば、負の感情に踊らされることも減るだろうなと感じています。

今日も、読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

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