言葉には要注意だと思ったもんざです。
日本人の同僚から、どう思う?と意見を聞かれました。
「大丈夫だと思うけど、日本人の常識がフィリピンでは通用しないことがあるから念のためを考えた方が良いよ」
私の回答はこれでした。
目的を達成するために必要なことが伝わればよいので、批判的な言葉は避けました。
日本人の仕事だからといって、必ずしも安心なわけでもない。
フィリピン人の仕事だからといって、必ずしも頼りないというわけでもない。
本当に人によって違うのです。
自分の発する言葉からは批判的なバイアスをできるだけ取り除きたいんですよね。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9
今回は「第四話 「野蛮」の捏造と「野蛮」への恐怖」から印象に残ったところを共有します。
ここで著者は、中世から近代へ移行する過程でヨーロッパ人の思考体系にどんな変化が起こったかを類推します。
章タイトルが示すように「野蛮」がキーワード。
どんな野蛮のイメージが、どのように広がったか。
アステカ人の人身御供の絵画、コロンブスが公開記録に残したカニバリズムの話などが例示されていました。
引用「大航海時代のあのエネルギー、そしてアステカ王国の制圧直前、1519年に生じたチョルーラの人々に対する大虐殺をはじめ、ラス・カサスが詳述しているような、征服戦でくり返される常軌を逸した殺戮行為も、「野蛮」にたいする恐怖心という要素を考慮してはじめて、理解することができるのではないか、と思うのです」
この読み解きが可能なのは、著者が西洋第一主義に染まっておらず、侵略される側の視点も合わせ持つためでしょう。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9
- にしやまさん「1つの習慣」すばる舎 横山直宏著 https://amzn.to/43eawtV
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共有予定の本
ヨーロッパによる「発見」以来,約500年にわたるラテンアメリカの歴史は,私たちに何を問いかけるのか.征服,植民地化,独立闘争,アメリカの「裏庭化」……,さながら「近代」そのものを象徴する歴史過程の中で,人々はいかに生きてきたのか.メキシコを主なフィールドとし,長年にわたり「発見」される側に寄り添う視点から考察を重ねてきた著者が,既成の歴史観に根底的な問い直しを促す講義録.
「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著
20年間で10万人超に「自分らしく成功する方法」を教えながら、日本とマレーシアで8社を経営し、世界中で一流の知識を学び、楽しみながら累計100億円以上を売り上げ、600名以上の経営者が参加するコミュニティを主宰している著者が、無理せず、自然とモチベーションが上がり、周囲に応援されながら人生がうまくいく方法を、科学的なエビデンスと自身の事例をもって伝える1冊。
「1つの習慣」すばる舎 横山直宏著
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