またやった!とぼうぜんとしたもんざです。
ジムで筋トレをする前後にプロテインを飲んでいます。
粉末タイプのものとお水をシェイカーに入れ、シャカシャカと振って作ります。
上に飲み口がついているのですが、そのフタがきちんと閉まっていないと悲劇です。
いきおいよくボトルを上下に振った瞬間にあたりにチョコレート味のプロテインが飛び散ります。
何度も失敗しているので必ずフタがカチッとしまっているか確認していたはずなのに。。。
ひさびさに、また失敗しました。
キッチンの惨状にしばらく呆然としてしまいました。
どうしたら、このうっかりは直るんだろうか。。。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
この本は終章まで含めると全部で12章です。各章から印象に残ったところを紹介していきます。
今回は、第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」終章「米国は「ウクライナの罠」にいかに嵌ったか1990年ー2022年」追記「米国のニヒリズムーガザという証拠」から。
11章では、西洋人は病的なナルシストで現実認識が欠如しているために、世界の大多数を占める国々が次第にロシアの側に立つようになった理由を説明します。
引用「BRICSの誕生は、こうした西洋の二重の無責任さへの反応だったのだ。ロシアを孤立させるはずだったこの戦争は、むしろBRICSの拡大につながった。(中略)制裁を求める西洋は、世界人口のわずか12%を占めるにすぎない」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
引用「ロシアはその天然資源と労働で自活している。それゆえに自分たちの価値観を世界に押し付けることなどまったく目指していない。そもそも「その他の世界」を経済的に搾取する手段、自らの文化を輸出する手段を持ち合わせていない。「その他の世界」の労働に頼りつつ、自らのニヒリスト的文化を自慢するようなアメリカに対して、ロシアは「その他の世界」にとって全体としてより好ましく見えるわけである」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
引用「BRICSの初期の三つの加盟国であるブラジルと南アフリカとインドは、議論の余地のない民主主義国家である。もちろん不完全な部分はあるとしても、今日、リベラル寡頭制と化した西洋民主主義の退廃を鑑みると、この程度の不完全さなど警備なものにすぎない」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
「ウクライナ戦争は真の戦争であり、ウクライナの人々が犠牲となっている。それでも根本的な対立は、ロシア対ウクライナではなく、ロシア対アメリカおよび同盟国(あるいは属国)にある。この対立は何よりもまず経済的なものだ」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
引用「ウクライナでは人間の身体は安い。それはすでに代理母出産の件で指摘した通りだ。何よりも経済に関心を寄せる『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が、2023年夏の自殺行為でしかない反転攻勢で切断手術を受けたウクライナの被害者数(2万人から5万人)に最初に注目しているのは意味深い。この被害によってドイツでは義肢産業が復活したようだ」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
引用「アメリカの外交政策は、まさに「常に流転するジェンダー」のようだ。ジョージアとウクライナは今、「アメリカの保護」というものが、実際にどの程度の価値を持つものなのかを身をもって知っている。中国に対して台湾と日本は、実際はアメリカによって守られていないと私は確信している。それを可能にする産業基盤をアメリカはもはや持っていないのだ。しかし何よりも、アメリカで広がるニヒリスト思想は、「約束を守る」という原則そのものを時代遅れで否定的なものに変えている。裏切りが普通になっているのだ」
(第11章「「その他の世界」がロシアを選んだ理由」)
終章では、最後のまとめとして、全体のながれが時系列で整理されています。
短時間で本書の要点を理解したい場合、この章から読み始めてもいいかもしれません。
引用「ロシア、ウクライナ、東ヨーロッパ、西洋の各社会の内部に生じた変化を踏まえ、NATOを「ウクライナの罠」に陥らせた冷戦後の30年に関する新しい見方を示そうと思う」
(終章「米国は「ウクライナの罠」にいかに嵌ったか1990年ー2022年」)
引用「ニヒリズムは、英米圏を筆頭に、人類学が「個人主義」と定義する社会に特有の悪である。フランスには、ニヒリズムに抵抗する力がまだ存在する。(中略)一方、アメリカとイギリスには、社会の中心部からナルシシズム、そしてニヒリズムに至る動きが生じており、これを止めるものは何もない。(中略)英米圏が「無気力国家」の段階を超えたのは、2020年頃だと思われる」
(終章「米国は「ウクライナの罠」にいかに嵌ったか1990年ー2022年」)
引用「現在のアメリカにとっての敗北とは、ドイツとロシアの接近、世界の脱ドル化、「集団的内部紙幣印刷〔ドル〕」で賄われる輸入の終焉、そして大いなる貧困だ」
(終章「米国は「ウクライナの罠」にいかに嵌ったか1990年ー2022年」)
そして追記として記された「米国のニヒリズムーガザという証拠」の最後の文章を読むと、これから私たちはどうしたら良いのだろうか、と途方に暮れる気持ちになってしまいました。
引用「アメリカはコストを計算しながら利益を追求しているのではない。この宗教ゼロ時代、銃乱射事件が頻発する国のワシントン村では、「暴力の欲求」こそが第一の衝動となっている」
(「米国のニヒリズムーガザという証拠」)
いずれにせよ、この本を読んで学んだことは、しっかりと頭に叩き込んでおかなければなりませんね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(5名)
- もんざ「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
- りんさん「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社 https://amzn.to/4gJRal8
- にしやまさん「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎 https://amzn.to/4fWsmFi
- じょあんなさん「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社 https://amzn.to/42kd3TA
- Treeさん「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房 https://amzn.to/4hhvugb
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共有予定の本
米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる「選択」は?
ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ政権とともに崩壊する。
「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋
戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」……
「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる!
死後、我々はどうなるのか。「肉親」と再会できるのか。「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか。なぜ、「死者との交信」が起こるのか。「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か。我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか。なぜ、無数の人々が「神」や「仏」を信じてきたのか。なぜ、「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」が一致するのか――。この本を読み終えたとき、あなたの人生が変わる。
「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社
「いつも時間がない」「集中力や生産性を上げたい」「限られた時間を充実したものにしたい」……時間術本としてそんな想いに120%応え、ストレートにその方法を伝授。さらに人間が持つ本来のパフォーマンスの可能性を見つめ、人生を豊かにし、レベルアップするコツが1冊で身につきます。数ある「時間管理本」の決定版を目指したのが本書。日常の生産性や充実度、幸福度を上げたいと思っている……そんなすべての人へ!
「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!
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繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか? 韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか? 近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは? なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか——ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。
「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房
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