なんでこんなにじわっとくるんだろう、と思うもんざです。
「フェアネスとはなにか」
この副題に惹かれて、100分de名著「ドリトル先生航海記」のNHKテキストを買いました。
解説は生物学者の福岡伸一さんです。
福岡さんは小学校の図書室で出会ったドリトル先生に憧れて生物学者になったようなものだと語ります。
ドリトル先生を原書で読みたいと思いましたが、なんと欧米ではドリトル先生の物語がほとんど読まれていないとのこと。
また出版されているものは、有色人種への差別的な内容と受け取られる部分が削除されるなど内容が変わっているとか。
ただ確認したところ、プロジェクト・グーテンベルクではオリジナルを読めるようです。
オリジナル本の表紙やイラストを見るだけで、じんわり暖かい気持ちになります。
時間を作って原書を読んでいきたいな。
外国語の本は読むな?
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
今回は、6・外国語の本を読む「解読術」から、気になったところを共有します。
必要のない人は外国語の本を読まないほうがよい。日本のような高い文明国には、むかしもいまも、数かぎりないよい本が日本語であります。しかし、それでも外国語の本を必要とする人は、一番必要なものからはじめるのがよろしい。外国語を習うのに一番好都合な教科書は、私たちが一番必要としている本以外にないと思います
著者は言います。
技術書や新聞などは、外国語でも語彙が限定されるので、難易度は高くないけれども、文学、とくに詩はどうしても文章の構造も個性的になるし、語彙も独特なものが増えるので、その言語を母語としない人にはもっとも難しくなるのだ、と。
これは本当に実感しています。
子ども向けに書かれていても物語を読み解くのは新聞を読むより難しいと感じます。
でも、最初に日本語であらすじを理解できていて、好きな物語だと、分からないところはスキップしても、もっと読みたいという気持ちがエンジンになるから、先を読み続けられるんですよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「読書術」加藤周一著
- さんぽ屋さん(選書中)
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共有予定の本
急がば回れ,古典を味わう精読術.新刊を数でこなす速読術.臨機応変,読まずにすます読書術.原書に挑み,原語に触れる解読術.新聞・雑誌の看破術.難解な本をとりこむ読破術.-書物の裏表を知りつくした著者が読書の極意を明快・軽快に指南する.読書と共にある人生のよろこびを語る面白くてためになる究極のハウツウ本.
読書術 – 岩波書店