記憶ってほんとに不思議だなと思うもんざです。
私はあまり記憶力がよくありません。
読んだはずの本の内容もすぐに忘れてしまいます。
ところが、まったく脈絡なく、大学生のころに住んでいた家とか、小学校の頃に行ったスーパーとかのイメージがポカンと浮かんでくることがあります。
だいたい、知っている人は登場せず、場所だけなのも不思議です。
自分の子どもの頃の出来事などを詳細に覚えている人の話を聞くとびっくりしてしまいます。
大人になってからのことは、まだ少し覚えているので、私の脳の容量が少なすぎて、昔のデータに上書きして消している可能性がありますね。
小さい頃から、日記を書く習慣があれば、もっと記憶力も良くなったかもしれないと思うと、もう取り返しがつかないですが、すこし残念な気持ちになります。
進捗報告
今月私は「苦手から始める作文教室」 (ちくまQブックス) 津村記久子 (著)を共有しようと思っています。
今回は第3章「作文はどう書いたらいいだろう?」から印象に残ったところを共有します。
好きな何かについて、自分なりによく考えてみることは、他のことについてよく考えることの入り口になります。私が個人的に大切だなと思うことは、誰か他の人たちがその好きなものについて語っていた内容はいったん忘れて、自分の頭で一から考えてみることです。
この部分を読んで、おやっと思ったのは先月読んだ加藤周一「読書術」で説明されていた科学、文学・哲学の違いを思い出したからです。科学的な仕事は、一時代の知識は次の時代の知識に完全に含まれるけれど、文学や哲学は違います。
自然科学においては「一度確立された事実は万人の所有」になります。
しかし文学や哲学は作者の個性と経験に結び付いているため、完全には他の人のものにはならないのです。
私の過去を振り返ると、好きなことよりも、嫌いなことやグチの方が勢いよく書きやすい傾向があるようです。
誰にも言えないけれど、吐き出さずにはいられないからだと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「苦手から始める作文教室」 (ちくまQブックス) 津村記久子 (著)
- りんさん「選書中」
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共有予定の本
作文のテーマの立てかたや書くための準備、書き出しや見直しの方法などを紹介。その実践が自分と向き合う経験を作る。若い人に手解く、心に効く作文教室。
「苦手から始める作文教室」 (ちくまQブックス) 津村記久子 (著)