9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会までラスト1日–似たり寄ったり

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さて、今月、私がみなさんと共有したいのは、こちらです。 「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 

今回は、最終章の第十章「帝国主義の歴史的位置」から、あぁー、なるほどねー、と思ったところを共有します。

たとえば共和国であるアメリカのブルジョアジーを、君主国である日本またはドイツのブルジョアジーと比較してみると分かることだが、帝国主義の時代においては、その高度な段階がやって来ると、大きな政治的違いですら曖昧になる。(中略)問題となるのが、いずれの政体においても明白な寄生の特徴を備えたブルジョアジーだからである

第十章「帝国主義の歴史的位置」「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 

私は、まだアメリカやドイツには行ったことがありませんが、過去に自分が訪れた13か国を思い出してみると、確かに、ここでレーニンが指摘している点は納得感がありました。

ちなみに私が過去に訪れたのは以下13か国。どこの国も、それぞれ個性があります。でも、私がカルチャーショックを味わえたのは、タイ、カンボジア、ベトナム、フィリピンなど東南アジアの途上国でした。

■これまでに訪れた国
ヨーロッパ:イタリア、フランス、フィンランド、ポーランド、デンマーク、アイスランド、ギリシアアジア:韓国、台湾、タイ、カンボジア、ベトナム、フィリピン

明らかに、搾取する側とされる側で国の発展の度合いは変わりますよね。でも、社会主義国家は、ベトナムしか行ったことがないけど、旅行で数日訪れるくらいだと、ほとんど資本主義国家との違いが分かりませんでした。中国やロシア、北朝鮮だって、社会主義国家だけど、貧富の差はあるし、一様じゃないのはあきらかですよね。。。だから、レーニンが言うように、帝国主義、資本主義がNGで、社会主義ならOK、とは、とても思えません。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

もくじ

序文
フランス語版およびドイツ語版の序文
序章
第一章 生産の集中化と独占の出現
第二章 銀行とその新しい役割
第三章 金融資本と金融寡占制
第四章 資本輸出
第五章 世界の分割 独占団体相互間で
第六章 世界の分割 列強の間で
第七章 資本主義の特殊な段階としての帝国主義 
第八章 資本主義に見られる寄生と腐敗
第九章 帝国主義批判 
第十章 帝国主義の歴史的位置 ←今回はココ
解説 角田安正 
年譜
訳者あとがき

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参考

カウツキー【Karl Johann Kautsky】
[1854~1938]ドイツの社会主義者。社会民主党の「エルフルト綱領」を起草。マルクス主義理論を受け継いで修正主義者を批判したが、第一次大戦参戦支持などで徐々に中間派に移行し、ロシア革命に際してはこれを批判。ナチス政権後、亡命。著「農業問題」「エルフルト綱領解説」など。

“カウツキー【Karl Johann Kautsky】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-23)

レーニン【Vladimir Il’ich Lenin】
[1870~1924]ロシアの革命家・政治家。学生時代から革命運動に参加、流刑・亡命生活を経て、1917年、二月革命後帰国。ボリシェビキを率いて十月革命を成功させ、史上初の社会主義政権を樹立。人民委員会議長としてソビエト連邦の建設を指導した。また、マルクス主義を理論的に発展させ、その後の国際的革命運動に大きな影響を与えた。著「帝国主義論」「国家と革命」など。

“レーニン【Vladimir Il’ich Lenin】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

マルクス‐しゅぎ【マルクス主義】
マルクスおよびエンゲルスによって確立された思想体系。弁証法的唯物論・史的唯物論・マルクス経済学・階級闘争論・社会主義の理論などからなる。資本主義の発展法則を解明して、生産力と生産関係の矛盾から社会主義へ移行するのは必然的な結果であるとし、その社会変革は労働者階級によって実現されると説く。マルキシズム。→科学的社会主義

“マルクス‐しゅぎ【マルクス主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

“かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】歴史・社会構造の科学的分析に基づいて、社会主義社会への移行は歴史的必然であると主張する、マルクス・エンゲルスの社会主義思想。→空想的社会主義

“かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

“くうそうてき‐しゃかいしゅぎ【空想的社会主義】《ドイツ utopischer Sozialismus》オーエン・サン=シモン・フーリエらの社会主義に、エンゲルスが与えた名称。科学的社会主義としてのマルクス主義に対するもので、資本主義のはらむ矛盾を直観的に指摘し未来社会の理想像を描いたが、歴史法則の科学的把握が足りず、その実現の方法を欠いた。ユートピア社会主義。→科学的社会主義

“くうそうてき‐しゃかいしゅぎ【空想的社会主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

ホブソンは,富の再配分をくふうすれば帝国主義を回避できると考えたが,ホブソンの資本輸出論とR.ヒルファディングの〈金融資本〉概念を採用したV.I.レーニンは《帝国主義論》(1916)において,帝国主義を資本主義経済の到達した最高の発展段階(独占段階)であるとし,社会主義に道を譲るほかないものと主張した。レーニンによれば,帝国主義の特徴は商品生産が少数の巨大独占企業に集中化され,あわせて銀行の集中も進行する点にあり,これは資本主義経済の生産の無政府性を薄めてその組織化を導くかにみえるが,この組織化傾向は一時的なものにとどまり,帝国主義列強は世界市場の再分割を武力に訴えて強行せざるをえず,これが資本主義経済の崩壊の必然性を示しているというのである。

“帝国主義論”, 世界大百科事典, JapanKnowledge (参照 2022-10-16)より、レーニンに関する部分を一部抜粋

帝国主義 imperialism 英語、impérialisme フランス語、Imperialismus ドイツ語

帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる。広義かつ一般的には、その語源がローマ皇帝の支配する皇帝国家(インペリウムimperium)に由来することからも明らかなように、政治的、経済的、軍事的、さらには文化的な権力・権威をもってする他民族の領土や国家への侵略と支配、を意味する。近代では19世紀初めナポレオンによる皇帝国家実現の企てに関連して用いられ、ついで1870年代後半イギリスの植民地帝国の拡大強化をめぐる論争のなかで、領土膨張主義ないし植民地主義をさす政治上の用語として普及した。しかし、その後、20世紀への転換期を挟んで帝国主義は、近代資本主義の自由競争段階から独占と金融資本が支配的となる独占段階への移行転化を背景に、列強資本主義諸国による世界市場支配と植民地獲得をめぐる経済上の対立と紛争に関連して用いられるのが一般的な傾向となった。

“帝国主義”, 日本大百科全書(ニッポニカ),JapanKnowledge (参照 2022-10-16)より一部抜粋

参加予定(3名)

  1. もんざ 「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 
  2. にしやまさん「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」和田 裕美  (著), 佐藤 尚之 (監修) かんき出版
  3. よしざきさん「報道されない近現代史」元谷 外志雄  (著)産経新聞出版

共有予定の本

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自由主義から集中、独占へ、そして世界再分割としての列強間戦争の勃発――急速な発達を遂げ、帝国主義という新しい段階に到達した資本主義の実態を、産業界、金融界の動向から徹底的に分析。20世紀初頭の世界情勢を正確に描くことで、結果として今日のグローバル経済の矛盾、資本主義に忍び寄る危機を浮き彫りにした、レーニンの代表的論文。変貌を続ける資本主義をいまいちど理解するための必読書

<内容:アマゾン商品説明より>   「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 
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報道されない近現代史
報道されない近現代史

本書は、誰も報じなかった近現代史の闇の部分を、ソ連の崩壊により公表された資料と一九九〇年代後半になってアメリカが公開した当時のソ連の暗号を解読した情報「ベノナファイル」と、筆者が独自のアンテナ(海外友人情報ネットワーク)で知り得た情報をもとに、冷静かつ大胆に解析して白日のもとにさらしたもので、北朝鮮、中国、ロシア、アメリカと核保有国に包囲された今日の日本の国家的危機に際し、自ら守る力がなくては真の独立国とは言えないと、「憂国」の想いを込め執筆したものである。

<内容:アマゾン商品説明より> 「報道されない近現代史」元谷 外志雄  (著)産経新聞出版
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