読書会(勉強会)カウントダウンコラムZoom読書会

読書会までラスト5日/いろいろ考える人

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
読書会(勉強会)
この記事は約6分で読めます。

お金を払って恐怖を味わう人間の脳ミソって不思議だと思ったもんざです。

何十年ぶりかで遊園地に行きました。

絶叫マシンやお化け屋敷、観覧車すらも1時間待ちくらいの大行列。

順番に並んで待ちながら、列の前の叔母様と世間話をしたり、まだ動き出したばかりのジェットコースターで大絶叫する女の子たちを眺めて、人間の欲求って面白いなとか考えてました。

私は小心者なので、絶対にホラー映画を観たり、お化け屋敷に入ったりしませんが、お金を払って行列に並んでも、それを楽しみたい人たちがたくさんいることは知っています。

そういう人たちと、自分の違いって、いったいどこにあるんでしょうね。

経験値なのか、脳の構造か、それとも両方のミックス?

進捗報告

さて、私が今月みなさんと共有したいのは、こちらです。「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一  (著) 今回は第7章「チャンスは、準備された心に降り立つ」から。

ここでは、第6章に引き続き、ロザリンド・フランクリンの報告書が、本人に無断でライバル研究者のワトソンとクリックに見せられちゃった問題が語られます。

ただ、フランクリンの緻密な実験結果の報告書を見たとしても、全ての人が理解できるわけではなく、ずっとDNAラセン構造の解明を考え続けてきた人だからこそ、それが鍵となって大発見につながった部分もあるんですよね。

むしろ、瞠目すべき点は、この仕事移行のクリックの思索、すなわち、彼が遺伝子(DNA)とタンパク質のアミノ酸配列という二つの異なるコードをつなぐために、情報の橋渡しをするアダプターが必要であること、そしてそのアダプターに備わっているはずの性質を思考実験によって予言する部分にある

(第7章「チャンスは、準備された心に降り立つ」)「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一  (著)

ここからようやく本筋に近づいていきます。

1962年にDNAラセン構造の解明でノーベル賞医学生理学賞を受賞した、ワトソン、クリック、ウィルキンズは理論物理学者のシュレーディンガーの本に影響を受け、生命の謎の探求を志した。

さてシュレーディンガーは、その本に何を書いていたのでしょうか?

シュレーディンガーは「生命とは何か」の中できわめて重要な二つの問いを立てていた。ひとつ目は、遺伝子の本体はおそらく非周期性結晶ではないか、と予言したことである。ふたつ目は、いささか奇妙に聞こえる問いかけだった。それは、「なぜ原子はそんなに小さいのか?」というものだった

(第7章「チャンスは、準備された心に降り立つ」)「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一  (著)

なんというか、こういうことを考える人と、まったくそんなことを考えてみたこともなかった自分が、同じ人間だってことが不思議ですわ。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(6名)

  1. もんざ「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一 (著)
  2. さんぽ屋さん「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン  (著), 高橋璃子  (翻訳)かんき出版
  3. にしやまさん「別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した」佐々木 閑  (著) 
  4. maru(まる)さん「無人島のふたり  120日以上生きなくちゃ日記」山本文緒  (著)新潮社
  5. りんさん(選書中)
  6. せいみやさん「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」 (集英社)河野啓 (著)

共有予定の本

https://amzn.to/3X7W1Tz

生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

<内容:アマゾン商品説明より>  生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) 福岡 伸一 (著)
https://amzn.to/3XtL0M8

本書は古今の哲学、心理学、スピリチュアル思想を駆使し、ウィットに富んだ語り口で、時間と時間管理を実践的に、そして深く問い直す。

「すべてのことを終わらせる」という強迫観念を捨て、自分の有限性を受け入れたうえで、そこから有意義な人生を築く方法を紹介する。

本書を読めば時間に対する見方が変わり、さらには生き方が変わるだろう。

<内容:アマゾン商品説明より>「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン  (著), 高橋璃子  (翻訳)かんき出版
https://amzn.to/3ZKHr67

同じ仏教なのに、どうして教えが違うのですか?
“自己鍛錬”を目的に興ったはずの「釈迦の仏教」は、いつ、どこで、なぜ、どのようにして、“衆生救済”を目的とする大乗仏教へと変わっていったのか――。原始仏教の第一人者とその研究室を訪れた一人の社会人学生の対話から大乗仏教の本質に迫る、類を見ない仏教概説書。

<内容:アマゾン商品説明より>「別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した」佐々木 閑  (著) 
https://amzn.to/3H6eASd

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。

<内容:アマゾン商品説明より>「無人島のふたり  120日以上生きなくちゃ日記」山本文緒  (著)新潮社
デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本)
【第18回(2020年)開高健ノンフィクション賞受賞作!】両手の指9本を失いながら〈七大陸最高峰単独無酸素〉登頂を目指した登山家・栗城史多(くりきのぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受...

2020年 第18回 開高健ノンフィクション賞受賞作。2021年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞、ノミネート。

両手の指9本を失いながら“七大陸最高峰単独無酸素”登頂を目指した登山家・栗城史多(くりき のぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。

彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか?
最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか?
滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。
謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。

<内容:アマゾン商品説明より>栗城史多のエベレスト劇場」 (集英社)河野啓 (著)
タイトルとURLをコピーしました