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読書会までラスト8日—地球の分配

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読書会(勉強会)
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時間を守るぞ!と心に誓ったもんざです。最近、本当に時間にルーズになりつつあります。友人との約束に5分遅れても、なんとも感じなくなっている自分に気づいてハッとしました。周りが遅れるのが当然、という環境だと、やはり染まるもんですね。

進捗報告

さて、今月、私がみなさんと共有したいのは、こちらです。 「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 

今回は、第5章「世界の分割 独占団体相互間で」から、ちょっと意味が分からなかったところを共有します。

この章では、世界的な不景気から、国際カルテルが加速し、世界でどのような独占が起こったかを知ることができます。

事例として、電機工業界、石油産業、電力業、海運業、国際鉄道レール・カルテル、製鉄シンジケート、国際亜鉛シンジケート、国際火薬トラストなどが取り上げられています。

<今、世界の分割は完了した。国営鉄道を筆頭とする大口の鉄鋼消費者は、世界分割に際しておのれの利益を考慮してもらえなかった。そうである以上、彼らは、ゼウスの天上にとどまる詩人の如く生きることになろう>」(1910年 フォーゲルシュタイン「英米の製鐵および繊維産業における組織形態」100頁)

第5章「世界の分割 独占団体相互間で」「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 

ここは、第5章でレーニンが、フォーゲルシュタインの書籍から引用している部分なのですが、「ゼウスの天上にとどまる詩人の如く生きる」という比喩が理解できません。

なんだろうな?と思って調べていたところ、ドイツの詩人シラーが「地球の分配」という詩を書いていることが、太宰治の作品から、分かりました。

「心の王者」太宰治(青空文庫)←無料で読めます

シラーの地球の分配 あらすじ

ゼウス神が人間に、この世界を受け取れ、と命令を下したところ、農民、漁民、商人などがあっという間に全てのものを分割してしまった。そこへ詩人がノコノコとやってきて自分の取り分がない!とゼウス神に訴える。

ゼウスが「皆が地上で分割している時にいったいお前は何をしてた?」と詩人に聞くと「自分は天上にいて、神の姿を見て音楽を聴き、地上のことを忘れていた」と答える。するとゼウスは「地球はみんなにくれてやって、もう私のものではないが、お前が私と一緒にいたいのなら、天上にお前の場所をあけておこう」と答える。

たぶん、この話を比喩として使っているんじゃない?シラーのオリジナルの詩を読みたいな、ドイツ語わかんないけど、英訳はないのかな?と思って調べたら、発見しました!

The Division of the World by Friederich Schiller (The Schiller Institute)

オリジナルのドイツ語版も発見。Die Teilung der Erde 

あー、すっきりした!!(でも本題からズレまくり。。。)

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参考

レーニン【Vladimir Il’ich Lenin】
[1870~1924]ロシアの革命家・政治家。学生時代から革命運動に参加、流刑・亡命生活を経て、1917年、二月革命後帰国。ボリシェビキを率いて十月革命を成功させ、史上初の社会主義政権を樹立。人民委員会議長としてソビエト連邦の建設を指導した。また、マルクス主義を理論的に発展させ、その後の国際的革命運動に大きな影響を与えた。著「帝国主義論」「国家と革命」など。

“レーニン【Vladimir Il’ich Lenin】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

マルクス‐しゅぎ【マルクス主義】
マルクスおよびエンゲルスによって確立された思想体系。弁証法的唯物論・史的唯物論・マルクス経済学・階級闘争論・社会主義の理論などからなる。資本主義の発展法則を解明して、生産力と生産関係の矛盾から社会主義へ移行するのは必然的な結果であるとし、その社会変革は労働者階級によって実現されると説く。マルキシズム。→科学的社会主義

“マルクス‐しゅぎ【マルクス主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

“かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】歴史・社会構造の科学的分析に基づいて、社会主義社会への移行は歴史的必然であると主張する、マルクス・エンゲルスの社会主義思想。→空想的社会主義

“かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

“くうそうてき‐しゃかいしゅぎ【空想的社会主義】《ドイツ utopischer Sozialismus》オーエン・サン=シモン・フーリエらの社会主義に、エンゲルスが与えた名称。科学的社会主義としてのマルクス主義に対するもので、資本主義のはらむ矛盾を直観的に指摘し未来社会の理想像を描いたが、歴史法則の科学的把握が足りず、その実現の方法を欠いた。ユートピア社会主義。→科学的社会主義

“くうそうてき‐しゃかいしゅぎ【空想的社会主義】, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-10-16)

ホブソンは,富の再配分をくふうすれば帝国主義を回避できると考えたが,ホブソンの資本輸出論とR.ヒルファディングの〈金融資本〉概念を採用したV.I.レーニンは《帝国主義論》(1916)において,帝国主義を資本主義経済の到達した最高の発展段階(独占段階)であるとし,社会主義に道を譲るほかないものと主張した。レーニンによれば,帝国主義の特徴は商品生産が少数の巨大独占企業に集中化され,あわせて銀行の集中も進行する点にあり,これは資本主義経済の生産の無政府性を薄めてその組織化を導くかにみえるが,この組織化傾向は一時的なものにとどまり,帝国主義列強は世界市場の再分割を武力に訴えて強行せざるをえず,これが資本主義経済の崩壊の必然性を示しているというのである。

“帝国主義論”, 世界大百科事典, JapanKnowledge (参照 2022-10-16)より、レーニンに関する部分を一部抜粋

帝国主義 imperialism 英語、impérialisme フランス語、Imperialismus ドイツ語

帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる。広義かつ一般的には、その語源がローマ皇帝の支配する皇帝国家(インペリウムimperium)に由来することからも明らかなように、政治的、経済的、軍事的、さらには文化的な権力・権威をもってする他民族の領土や国家への侵略と支配、を意味する。近代では19世紀初めナポレオンによる皇帝国家実現の企てに関連して用いられ、ついで1870年代後半イギリスの植民地帝国の拡大強化をめぐる論争のなかで、領土膨張主義ないし植民地主義をさす政治上の用語として普及した。しかし、その後、20世紀への転換期を挟んで帝国主義は、近代資本主義の自由競争段階から独占と金融資本が支配的となる独占段階への移行転化を背景に、列強資本主義諸国による世界市場支配と植民地獲得をめぐる経済上の対立と紛争に関連して用いられるのが一般的な傾向となった。

“帝国主義”, 日本大百科全書(ニッポニカ),JapanKnowledge (参照 2022-10-16)より一部抜粋

参加予定(2名)

  1. もんざ 「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 
  2. にしやまさん「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」和田 裕美  (著), 佐藤 尚之 (監修) かんき出版

共有予定の本

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自由主義から集中、独占へ、そして世界再分割としての列強間戦争の勃発――急速な発達を遂げ、帝国主義という新しい段階に到達した資本主義の実態を、産業界、金融界の動向から徹底的に分析。20世紀初頭の世界情勢を正確に描くことで、結果として今日のグローバル経済の矛盾、資本主義に忍び寄る危機を浮き彫りにした、レーニンの代表的論文。変貌を続ける資本主義をいまいちど理解するための必読書

<内容:アマゾン商品説明より>   「帝国主義論」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版 レーニン (著), 角田 安正 (翻訳) 
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