読書感想8.2. ふりかえり Retrospective8. Trial&Error

華氏451度の面白さが100分de名著のおかげで理解できた

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読書感想
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自分がなぜかディストピア小説というジャンルに惹きつけられるらしい、と気づいてから、ちょっとずつ有名なディストピア小説を読んでいます。これまでに、ハクスリー「素晴らしい新世界」オーウェル「1984年」ルグィン「オメラスから歩み去る人々」を読んで、脳ミソを掻き回される感覚を味わってクセになっちゃったのかも。

レイ・ブラッドベリ「華氏451度」もディストピア小説として有名なので、原書を読んでみました。たまたま本屋で目に入って、ペーパーバックで158頁しかないから、何とかなるんじゃないかと甘く考えてたんですよ。。。(日本のアマゾンで320円。オーディブルもありました)

毎晩ベッドで寝る前に少しずつ読み進めて、とりあえず最後まで読んだものの、これまで読んできたディストピア小説のように、ピンとくるものがなく、英語じゃなくて日本語でちゃんと読むべきかなぁと、もやもやした気持ちを抱えていたんです。

ふと、「あれ?もしかして100分de名著とかで解説されてたりするんじゃないかな?」と思って検索したら、ありました!100分de名著では戸田山和久さん(名古屋大学大学院教授)が非常に丁寧に分かりやすく解説をされています。テキストを読みながら、「ああ!そういうこと??なるほど!そうだったんだ!」と小説を読んでいるときには、良く分からなかった部分が、どんどんクリアになっていって、超気持ち良かったです。

そういう意味では、原書を先に読んで、モヤモヤを心の中に溜めておいたことが良かったのかもしれません。邦訳を読もうかな、と思っていましたが、原書をもう一度読み直したいです。

100分de名著のテキストでは、レイ・ブラッドベリが、この小説の原形を大学図書館のレンタル・タイプライターで書いていたというエピソードなど、小ネタも満載で、まだ「華氏451度」を読んでいない人でも、楽しめる内容だと思います。個人的には、あんまり予備知識なしで小説を先に読んでから、解説本を読むほうが、おすすめですけれども。

戸田山さんは映画が素晴らしかったから、原作も読んだと書かれていたので、それも良いのかもしれませんね。楽しみ方は人それぞれですものね。充実した読書ライフを!

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