11月ABD読書会の課題本「ライフスパン」を読み始めました。(ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)という読書形式について詳しく知りたい方はこちら)
読書会当日までに担当するパートを読み、当日参加者同士で各パートの内容をシェアすることで本1冊の内容を短時間で学び、それを元に話をすることで、学びを深めます。
LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界デビッド・A・シンクレア (著), マシュー・D・ラプラント (著), 梶山 あゆみ (翻訳)
参加を決めた理由
私は、若さを保つ方法とか、長寿を目指す、というキーワードをみても、あまり心が動かないタイプ。今回のABD読書会は正直にいうと、参加を迷いました。
それでも参加を決めたのは、ふたつの理由があります。ひとつは、kindleサンプルを読んだときに、かなり拒否反応が出た自分自身に驚いたから。あれ、なんでこんなにイヤな感じがするんだろう?って自分自身に対して不思議な気持ちになって、その原因が知りたくなりました。
そこで、ようやくちょっと興味が出て、どのくらいイヤな感じなのか、全部読んでみようと思って、購入して、ザッと目次を読んで、最終章を読んでみたんです。そしたら、めちゃくちゃ面白いじゃないですか。長寿を手に入れた人類が到達する、甘くない未来。ハラリのホモ・デウスを思い出しました。これが、ふたつめの理由です。
過去・現在・未来
私が想像するSF的な未来はオルダス・ハクスレーが描いたような世界だったのですが、この本を読むと、予想する未来図も変化しそうな気がします。
資本主義社会は綻び始めているけれど、まだまだ、資本主義にとって代わる新しいしくみは見つかっていません。だから貧富の格差は広がり続けるでしょう。貧しい人たちは、たくさん生まれて、たくさん死ぬけれど、富裕層は科学の力を使って、確実に不老不死に近づく道をみつけて、長くこの世界に留まって支配力をふるっていくのかもしれません。
人間の寿命は、確実に伸びています。リンダ・グラットンのライフシフトで人生100年時代の戦略を考える、という話を読んだときも、長生きしたくないタイプの自分はギョッとしたものですが、100年を超えて生きる可能性があるとしたら、自分は何をどう判断するのか。
そのあたりを考えながら、読み進めていこうと考えています。