カウントダウンコラム課題図書Zoom読書会

19/05/16(木)読書会まで9日

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6月の社員旅行に行けなくなったもんざです。
現在、私が勤務している会社では、毎年1回、社員が一泊二日の旅行(アウティングと呼んでいます)に行くという福利厚生があります。

最初は「ぜひ参加してローカルの皆さんと親睦を深めてくださいね」と言っていた上司(日本人)が、この日程がラマダン期間だと分かると、困惑した様子になりました。(旅行の企画と手配はすべてフィリピン人社員さんが行っています)

結果的に「楽しみにされていたのに申し訳ありません。やはり今回は見送っていただけますか」と、やんわりと禁止令が出され、私も素直に了承しました。

今年4月21日にスリランカのコロンボでテロが発生したから、というわけではありません。
2016年7月1日にバングラデシュのダッカで発生したテロの影響です。

ラマダン期間中にイスラム過激派により現地レストランが計画的に襲撃され、日本人7名を含む24名が死亡した事件があり、それ以来「ラマダン期間中の不要な外出は控える」というルールがあるとのこと。上司は旅行日程を変えられないの?とフィリピン人社員さんに聞いていましたが、日程は変わらず、日本人だけが参加リストから抜けることになるようです。

同僚「あなたもアウティングに行くんでしょ」
私「残念だけど行けない。ラマダン期間だから●●さんがNGだって。テロの危険があるから」
同僚「それ、外国の事件でしょ」
同僚「私たちがあなたを守ってあげるよ」

こんな会話をして笑ってたのですが、複雑な気持ちです。
できるだけリスクを下げたい、という上司の思考はよく分かります。
でも過激派が計画的にテロを行うと考えた場合、うちの社員旅行が巻き込まれる可能性はゼロに近いのではないかと思うのですよね。
そして、何よりもモヤッとするのが、とりあえず日本人が被害にあわなければいい、という発想かなぁ。
外国人はターゲットにされやすいので、特に注意が必要なんだ、と言われたら、経験値の低い私は、そういうもんですか、としか言いようがないんですけれど。。。

さて、課題です。
私は「獄中記」(佐藤優)という本を読んでいます。

なぜテロが発生するのかを理解するには、民族問題と歴史を学ぶ必要があり、それについても、この本に記述があります。
北方領土問題にも関係する内容で非常に興味深いのですが、私がしっかりと理解するには、もう少し勉強が必要です。

2月に友人とマニラで有名な歴史的観光地イントラムロスを見学したのですが、そのときトライシクルという乗り物を利用しました。運転手さんは、おそらく60代後半(あるいはもっと上?)くらいの男性でした。
「ここは歴史のある教会だったんだけど、日本軍が破壊して今は大学になっています。これは日本軍の攻撃で亡くなった10万人の一般市民の慰霊碑です。。。」
こういう説明を受けて、実は、その時になって、ようやく日本がこの国を侵略し3年間植民地化(1941年~1944年)していたことをリアルに体感しました。

ほんの75年前のことですから、生き残った人から日本人への憎悪が引き継がれていてもおかしくないんですよね。
あ、でも日本もアメリカに原爆を投下されて12万~24万人の被害者がいるのに、憎悪が引き継がれていないか。。。
しっかりとした歴史と宗教の知識があったら、世界の出来事が全く違ったふうに見えてくるのでしょうね。

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

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