9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

難解の定義がちがった話

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9. 読書会(勉強会)
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他の人に「難解」という言葉の定義ですこし引っかかったもんざです。私のなかでは「難解」というと、数学の微積分とか、サルトルの「存在と無」とか、日本語で文章が書かれていて読めるけど意味が理解できない、みたいなものをイメージします。ちょっと難しいな、というレベルじゃありません。ううううって呻きながら頭を抱えてうずくまる感じ。

だから、手ごわいけど、じっくり読めば理解できるものに「難解」という言葉を当てはめるのに抵抗があったのだなと気づきました。同じ言葉でも人によってイメージや理解が異なるのは、当たり前なんですが、ついつい忘れがち。母語である日本語ですら、これです。ああ、でも第二外国語の英語だったら、違っていて当たり前という認識だから、驚かないのかな。これまで無自覚でしたが他にも私の認識と、他者の認識が異なる言葉はありそうです。どんな言葉があるか、今後はもう少し意識してみようと思います。

内容が高度で理解、解釈がしにくいこと。わかりにくいこと。むずかしいこと。また、そのさま。

“なん‐かい【難解】”, 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-08-13)

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。「俘虜記」(新潮文庫) 大岡 昇平  (著)

この本は、昭和23年から25年(1948-1950)に、文学界や中公公論、文芸春秋などの雑誌に発表された13の作品を1冊にまとめたものです。著者のあとがきに、5年にわたって書き継いだので、自分の考えにも変化があり、作品の調子が一様ではないことが正直に書かれています。しかし、それでも、1冊にまとめる段階で、書き直すのは正しくないように思われて、ほとんど手直ししていないとか。書き直すことを、なぜ大岡さんは正しくないって感じたのか。まだうまく言語化できていません。。。

参加者(2名)

  1. もんざ (主催者) 「俘虜記」(新潮文庫) 大岡 昇平  (著)
  2. にしやまさん「大学の常識は、世間の非常識」 (祥伝社新書) 塚崎公義  (著)

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

共有予定の本

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一等兵として太平洋戦争に従軍した著者の体験に基づく連作小説。フィリピン・ミンドロ島への米軍上陸から復員までの約一年間を描く。なぜ自分は米兵を殺さなかったかという感情を異常なほどに平静かつ精密に分析した「捉まるまで」と、俘虜収容所を戦後日本の縮図と見た文明批評の続編からなる。孤独という真空状態での人間のエゴティスムを明晰な文体で凝視し、戦争小説とは一線を画する。

<内容:アマゾン商品説明より>   「俘虜記」(新潮文庫) 大岡 昇平  (著)
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変わらない大学への問題提起…。元大学教授の著者は言う。
“一国一城の主”である教授は自由で、天国のような職場だった。
しかし、大学の実態にはさまざまな違和感を拭えず、「大学の常識は、世間の非常識」だと感じ続けていた、と。
どうしたら日本の大学は良くなるのだろうか。
銀行員から大学教授に転身した著者だからこそ提起できた改革案を披露する。
いわく――文系の大学教授を研究者と教育者に分け、大学は企業人養成に専念すべき。
また、企業は3・4年次ではなく1年次に内定を出せばいい――。
巻末には、騒がしい教室が静かになる魔法の言葉など講義の工夫や人気講義を収録。
変わらなかった日本の大学が変わるきっかけとなるか。

<内容:アマゾン商品説明より>  「大学の常識は、世間の非常識」 (祥伝社新書) 塚崎公義  (著)
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