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転職して海外で働く その四:で、結局?

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正解はない

正直に言うと、 私の経験は、 あんまり他の人の役立たないような気がする。個人によって状況も考え方も異なるわけだし、何が正解で、何が間違っているか、なんて、時と場所、状況で変わってしまう。なので、この人の場合は、そうだったんだね、そういうこともあるのね、くらいの軽さで読み飛ばしてもらえたらと思う。とりあえず、2018年に私が行った転職活動の総括をしておこう。

小手先の技術

求職者として活動するとき、考え方として役立ったのは、自分自身が面接官や他の人の評価をする立場だったときの経験だった。応募者と複数回にわたってメールのやり取りをしたり、直接会ったり(スカイプも含む)すると、あっという間に、その人の人間性が分かってしまう。特に文字情報だけのやり取りは、ITスキルも透けてみえるため、小手先の技術で取り繕っても、ボロが出やすいように思う。結局のところ、常日頃から、その人がどのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか、どのくらいの注意力を持っているのか、コミュニケーション力(対面および文章)がどの程度なのか、どんな価値観を持っているのか、そういったことは恐ろしいことに言外に伝わってしまうのだ。
例えば、ある程度の人生経験がある人ならば、知り合いから「いい人だよ」と紹介されても、 直接会って少し話しただけで、その人の服装や言動に不自然なものがあれば、瞬時に違和感を感じるだろう。長く生きているほど、身にまとう雰囲気は隠せないし、ごまかせなくなる気がする。だから、自分が求職者として採用する立場の人と話すときには、余計な気負いは捨て、それまでの自分の経験や価値観を信じて、真摯に向き合うことを心掛けたつもりだ。

転職だけにフォーカスしない

もしも自分の本性を隠したり、ごまかしたりした状態で、マッチングに成功したとしたら、そのほうが悲劇だろう。転職は、あくまでも自分の人生の通過点に過ぎず、最も重要なことは、自分がどのような人生を送りたいか、ということだ。そんなこと、みんな分かっていると思うけれど、ある一点に集中しすぎると、俯瞰する視点を忘れちゃうんだよね。人として、どうありたいか、結局のところ、そこに尽きる。それが、これまでの転職活動で私が学んだことだ。仕事は、私の人生の一部に過ぎない。人との出会いは運やタイミングによるところも多い。もしもしばらく転職活動をして、タイミングが合わないな、と感じたら少し冷却期間を置いてもいいかもしれない。自分のスキルや経験が不足しているのかもしれないし、単純に時期が良くないのかもしれない。生命にかかわるブラックな企業で働いているのでなければ、焦る必要はないと思う。「今すぐに、なんとかすぐにしなきゃ!」という焦りを感じる場合は、「ファクトフルネス」の10章を読むことをお勧めする。こちらから概要
(英語) も確認可能。

吉か凶か?

▼時系列
・8/15(水)海外求人にオンライン応募。仲介エージェントA社からメールが届き、メールでやり取り
・8/16(木)エージェントA社の担当者Aさんとスカイプで面談
・8/17(金)Aさんから複数の求人票をもらい応募
※応募先に応じて履歴書の内容(応募理由など)を変更
・8/23(木)書類選考落ちの連絡あり
・8/23(木)別の海外求人サイトBにアカウント登録
・8/24(金)仲介エージェントB社Bさんからキャリアアドバイス面談の連絡
・8/28(火)Bさんから複数の求人票をもらい応募
※応募先に応じて履歴書の内容(応募理由など)を変更
・8/31(金)Aさんへ 応募先への履歴書の提出
※Aさんから履歴書の写真がイマイチとのアドバイスあり。写真を撮りなおした
・9/5(水)Bさんから求人票をもらい応募
・9/13(火)Bさんから不採用(書類選考落ち)連絡あり
・9/18(火)Aさんへ書類選考結果の確認メール 
・9/19(水)Aさんから新規求人票をもらう
・9/20(木)履歴書、職務経歴書のデータをアレンジしてAさんに送付
・9/24(月)応募した会社の人事担当者とスカイプ面談、内定通知
・9/25(火)辞表提出
・9/26(水)~10/23(火)引継ぎ業務
・10/24(水)~11/14(火)引っ越し、渡航準備
・11/15(水)渡航
・11/16(木)海外勤務開始

▼感想
・身軽な人ほどチャレンジしやすい
・持っているものが多くなるほど、準備は大変そう
(配偶者、子どもを含めたその他の扶養家族など)
→自分の価値観をしっかり棚卸して最も自分が求めているものにフォーカスする必要があり、それ以外は捨てる

▼良かった点/こんな人におすすめ
・新しい経験ができたこと
・トラブルがあっても(比較的)冷静に対処できる
・自分独自の価値観を大切にできるようになった
変化を楽しめる人、チャレンジが好きなタイプにはおすすめ

▼要検討/こんな人は要注意
・臨機応変で柔軟な対応が難しい人
・環境の変化に弱い人
・病弱な人
→許容範囲が狭かったり多様性を受け入れられないタイプは要注意

とりあえず、こんな感じですかね。こうして振り返ってみると、上手に幸運をつかめようになる訓練を2012年から6年間続けてきた成果かもしれない、と思ったりします。でも、この転職が、私の人生にとって吉なのか凶なのか、本当のところが分かるのは5年くらい先のことになるだろうけれど。(もっと先かな?)
「もう少し、このへん詳しく知りたいな」みたいなところがあったら、コメントしてみてください。内容によっては、もしかしたら、続きを書けるかも?

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