ルールを厳格に考えすぎて生産性を落とすケースもあるんじゃないかなって思うもんざです。
私は仕事でセミナーの企画運営をしているため、研修の定員や募集の締め切り日設定、受講者への事前提出物の依頼と提出締め切り日などを管理しています。
最近、対照的な出来事がありました。ひとつは、ルールからはみ出すけれど、ものすごく情熱を感じるもの。「もう定員オーバーだと分かっています。でも、どうしてもその日に受講させていただきたい。何とかなりませんか」というお問い合わせでした。その方の情熱に押され、講師の了承を得て増席しました。
もうひとつは、ルールは守っているけれど、やる気のなさを感じるもの。研修の受講予定者から、事前提出の課題が未提出だったので、理由を確認したところ、提出期限が過ぎていたので、出さなかったとのこと。提出期限が1日過ぎていたとしても、もし、この受講者が、遅れた事情を説明して課題を提出していれば、講師はその課題をある程度は評価したでしょう。未提出の場合は、評価すらできません。
研修を受ける目的を、自分がどの程度のレベルで認識し行動するかによって、投資した時間とコストの価値が上がりもするし、下がりもするんじゃないのかなぁ。
さて、課題です。課題本「生産性」第9章は「マッキンゼー流会議の進め方」が解説されています。
著者は「全員がファシリテーションスキルを鍛える」ことが生産性を高めると述べています。
たしかに、それは理想的です。
私もファシリテーションスキルの向上はずっと課題なのです。今、こちらの本を読み始めました。
ミンデルという名前を、サンデルと勘違いして、偶然、図書館で手に取ったのです。でも当たりでした!
(マイケル・サンデル教授の”Justice”はお気に入りの一冊なので)
紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書) 新書 – 2001/9
アーノルド ミンデル (著), 永沢 哲 (監修), Arnold Mindell (原著), 青木 聡 (翻訳)
https://amzn.to/2J9aSXF
Sitting in the Fire: Large Group Transformation Using Conflict and Diversity by Arnold Mindell https://www.goodreads.com/book/show/1145867.Sitting_in_the_Fire @goodreads
この本では、多種多様な人びとが深刻な問題を抱えて集まっている場をファシリテートする事例が紹介されています。日本語版は原書の抄訳ですが、コンパクトに要点がまとまっているし日本語も平易で読みやすいです。生産性を向上させる、というと時間効率をUPさせる、という意味に捉えてしまいがちです。でも、課題解決を目的とした会議の場合は、どのように解決の糸口をつかむかが最も重要で、少し時間がかかったとしても、それができることこそが、生産性が高いと認められるんじゃないか、なんて考えました。結局のところ、本質を、いかにガッチリつかまえられるか、これが最重要なんでしょう。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。