自分の環境と感覚を標準だと考えないようにしよう、と思ったもんざです。引き続き英会話レッスンのネタです。
基本はこちら側で指定したレッスン用の教材を使って授業を進めてもらうのですが、近況報告や、教材に関連して自分の意見を述べたりしたところから、雑談になっちゃうこともあります。
ひとりは前回も書いたケンタッキー出身の白人男性講師。
おそらく奥様がフィリピン人だから、退職後にマニラから少し離れたフィリピンの中規模都市で奥さんの両親と一緒に暮らしていると思われます。
2階に住んでるけど、水圧が低くてシャワーが使えないし、お湯も出ないから、手桶を使っているのだ、とサラッと言われて仰天しました。
「そんな状況でよく耐えられるね」とコメントしたら「この辺はみんなそんなもんだ」とのこと。
また、本業が高校教師の若い男性講師は、生徒たちの学力低下が激しいことを嘆いていました。
コロナで中止になっていた対面授業がようやく再開されたものの、いわゆる学習指導要領みたいなものが最悪らしく、彼いわく全く生徒の学力向上に役立っていないとか。
90%以上の理解度でないと進級できないため、試験問題が超簡単になっている、とか、小学校での識字率がものすごく低下しているとか、絶対にニュースでは流れないけど、公教育の現場の実情はこんなだよ、と教えてくれました。
同僚とは、こういう話題にならないから、本当に貴重だなと思いました。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。 「哲学は対話する ──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」 (筑摩選書) 西研 (著)
私が西先生の現象学講座に惹かれ、ワークショップに参加を決めた理由にあたる部分を見つけました。
互いの事例の交換は、わたし自身のあり方を他人の視点から見つめ直すことを可能にし、他者の生と自分の生のもつ条件のちがいを気づかせてくれる。そして同時に、自他のあいだに共通している想いを実感させてもくれる。これは一人で行う本質観取によっては得られない
(第11章 現象学と<反省的エヴィデンス>—現象学の方法(二)) 第二部 合理的な共通了解をつくりだす フッサール現象学の方法)「哲学は対話する ──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」 (筑摩選書) 西研 (著)
今月のワークショップでは「幸福」について事例を交換する予定になっていて、自分がどんなときに「幸福」を感じるのかを言語化しておかなければなりません。でも、なかなか作業が進まず、苦戦中です。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ 「哲学は対話する ──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」 (筑摩選書) 西研 (著)
- にしやまさん「THE HOPE 50歳はどこへ消えた?――半径3メートルの幸福論」(プレジデント社) 河合 薫 (著)
- よしざき。さん Newton別冊『睡眠の教科書』 科学雑誌Newton (著)
共有予定の本
哲学は、「根源的真理」を問うものではない。その最大の目的は、一人ひとりの生き方と社会のあり方をよりよくすることであり、その方法は、プラトンが描くソクラテスにはじまり、フッサールの現象学にて真価を発揮した「対話」である。そうしてお互いが納得しうる「共通了解」をつくりだす哲学の営みは、分断が極まった現代において、人びとをつなぐ大きな可能性を秘めている。渾身の力を込めて、いま哲学の課題、目的、方法を問いなおす。
<内容:アマゾン商品説明より> 「哲学は対話する ──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」 (筑摩選書) 西研 (著)
50歳は、まだ人生の途上なのだ──。サラリーマンは必ず終わる。肩書は無意味になる。
<内容:アマゾン商品説明より> 「THE HOPE 50歳はどこへ消えた?――半径3メートルの幸福論」(プレジデント社) 河合 薫 (著)
だからこそ、どう生きるか。「45歳定年制なんて聞いてない」「役職定年こんなはずじゃなかった」「定年延長やめときゃよかった」必死に走り続け、気がつけば「働かないおじさん」扱い。五十にして天命を知るどころか、迷い、戸惑い、恐れている……。「サラリーマン“無理ゲー”社会」をこれからどう生きる。気鋭の健康社会学者にして、Web連載コラムがビジネスマンに大人気の著者が、最新研究の知見、直接インタビューをした約900人のビジネスマン、みずからの実体験を通して語る、まったく新しい“幸福を手にする”ための生存戦略。
世界的に見て,日本は圧倒的に「寝不足の国」です。数日以上にわたる睡眠不足が積み重なった状態は,重く背負わされた借金にたとえて「睡眠負債」とよばれます。この睡眠負債が,日中のパフォーマンスを低下させ,心身の健康をおびやかします。
<内容:アマゾン商品説明より> Newton別冊『睡眠の教科書』 科学雑誌Newton (著)
本書では「睡眠負債」をキーワードにして,睡眠負債を解消し,快眠を手に入れるための具体的な方法を紹介します。睡眠不足による健康リスクや睡障障害,近年急速に進展する睡眠研究の最前線も紹介します。
本書では,睡眠とも深い関わりのある「記憶力」も取り上げています。科学的に効果が期待できる記憶術や,脳科学からみた記憶のしくみについて解説します。
本書で眠りと記憶についての科学知識を身につけ,自分史上最高のパフォーマンスを手に入れましょう。