読書会(勉強会)カウントダウンコラムZoom読書会

翻訳を選べるって幸せ

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読書会(勉強会)
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純文学読書会まで、あと1週間!ZOOM読書会まで残り12日!頑張って読み進めています。「森の生活」は結局、小学館版を買っちゃいました。読み比べて、好きな翻訳を選べるって幸せなことですね。

進捗報告

第132回ZOOM読書会用に読んでいるのは、こちらです。
山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック (著), 樹下節 (翻訳) 

Project Gutenberg Australia Title: The War with the Newts Author: Karel Capek

第一部を読み終わって、第二部に入ったら、だんだん面白くなってきましたよ。アンドリアスという新種の山椒魚が発見され、その知能の高さが知られるようになると、人間は彼らを養殖して、労働力として販売するようになります。新聞の経済欄に綿花、小麦の相場速報が載るように、山椒魚の相場が載り始め、シンガポールの「山椒魚会館」では、取引注文の電話対応の話し声でいっぱいです。

かしこまりました。班長級は63でございます。どれほどお入用でございますか。200匹でございますね。かしこまりました。重量級が29に、作業集団が180匹でございますね。結構でございます。承知いたしました。汽船で5週間かかりますが、よろしゅうございますか。ありがとうございました

(第二部 文明の階段を登る)「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック (著), 樹下節 (翻訳) 

班長級は、知能が高くちゃんとした英語を話し他の山椒魚の監督ができるレベル。重量級は、力士のように体格が良く重労働に耐えられるレベル。作業集団は、集団作業用の小集団で20匹まとめ売り。

チャペックの代表作ロボット(RUR)を思い出させますよね。人間が快適に存在するために、他の生物を使役しても構わない、という発想は旧約聖書から存在します。でも、本当にそれってOKなの?っていう問いかけって、ずっと問い続けられていますね。

第12回 純文学読書会の課題本「森の生活」は、グーテンベルク21(神原栄一訳)をストップして、小学館(今泉吉晴訳)に切り替えました。理由は訳文の読みやすさ、解説や図版の充実度です。森の生活では、ソローが自然への愛情を熱く語り、当時の物欲にまみれた文明社会批判を、これでもかと行っているわけですが、古典や神話などからの引用も多く、私たちにとってなじみが薄い地名、植物、動物の名前もたくさん登場します。

小学館版は、細かく説明が加えられているので、内容を理解しつつ読み進められます。あと、これは私の感じ方の問題だと思うのですが、神原訳は常体(だ・である調)になっているせいか、読み進めているうちにソローに対して反感が募ってきたんですよね。28歳かそこらの若者なのに、なんか上から目線で偉そうな感じだな、と思っちゃって。ところが、今泉訳を読むと印象がガラッと変わったんです。訳文が敬体(です・ます調)であることも関係しているかもしれません。それまで反発しながら無理矢理読んでいたところが、サラッと読めるようになりました。まぁね、これも英語で読めれば、こういうふうに悩まなくてもいいのでしょうが。。。

「です・ます調」と「だ・である調」の違いを5つの事例から分析【例文あり】←常体だと威圧的で突き放すような感じになる、という説明があり、やっぱりね、と思いました。

森の生活――ウォールデン――ソーロー著 神吉三郎訳(青空文庫)

森の生活(ウォールデン) ヘンリー・D・ソロー (著), 神原栄一 (翻訳)  グーテンベルク21

ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫) ヘンリーD・ソロー (著), 今泉吉晴 (翻訳)  

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

第132回ZOOMで読書会7/30の参加者(2名)

  1. もんざ (主催者) 「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック  (著), 樹下節 (翻訳)
  2. けいいちさん「定年1年目の教科書」高橋伸典著 日本能率協会マネジメントセンター

第12回 純文学読書会7/24の参加者(6名)

  1. もんざ (主催者) 
  2. りんさん
  3. さんぽ屋さん
  4. けいいちさん
  5. iira iiraさん(Meetupからお申込み)
  6. Makiさん(Meetupからお申込み)

本の要約サイトFlyer(フライヤー)でこの本の要点も読めます。

Amazon.co.jp

わかりやすく、見やすく蘇った『森の生活』。ヘンリー・D・ソローは、1800年代中期、ウォールデンの森の家で自然と共に2年2か月過ごし、内なる自然と外界の自然、そして人間社会を見つめて膨大な日記を記しました。その日記をもとに一冊に編み上げたのが本書です。邦訳は、古典の引用などから難解な書籍と言われていましたが、2004年に小学館から発売になった動物学者の今泉吉晴氏の訳本は、今泉氏自身が山小屋に30年暮らして、自然の側からの視点でソローの翻訳を続け、若々しく、読みやすく、示唆に富む内容になっています。今回の文庫では、さらに豊富な注釈を加筆。深く読み込みたい読者に対しても魅力ある内容となっています。新たに収録された写真と地図は、ソローの足跡(そくせき)をたどったH.グリーソンによるもの。ソローの文章と一緒に見ることで、ソローが感じていた自然を少しでも感じてほしいという訳者の意図によります。社会の産業化が進み始めた時代に、どのようにソローが自然の中を歩き、何を感じていたか。現代に生きる私たちも少しでも感じることができるのではないでしょうか。

<内容:アマゾン商品説明より>   「ウォールデン 森の生活 」小学館 ヘンリーD・ソロー (著) 今泉吉晴 (翻訳)

共有予定の本

https://amzn.to/3u6miVD

一商船の船長が、インドネシア方面の海中で、山椒魚に似た奇妙な動物を発見する。彼は、この動物が人になれるうえに利口なことを知って、真珠採取に利用することを思いつく。そして、この仕事の企業化を、ある実業家にもちかける。山椒魚は、まず単純な海中作業に利用されるが、やがて、人間はさまざまな技術を教え、言葉までさずけて、彼らを高度な仕事につけはじめる。知識と技術を獲得した山椒魚はいろいろな権利を主張しはじめる。そして……。痛烈なSF的諷刺によって、政治的・経済的・技術的・文化的な激動の時代を皮肉ってみせたチェコの奇才チャペックの代表作。

<内容:アマゾン商品説明より>   「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック  (著), 樹下節 (翻訳)
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