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イード・アルアドハーの由来

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2021年7月20日は、フィリピンの祝日イード・アルアドハー(Eid al-Adha)です。これはイスラム教の祝日で、イスラム二大祭のひとつらしいです。羊などの動物をアッラー(イスラムの神)に生贄として捧げるので「犠牲祭」とも。由来が気になったので少し調べてみました。

イスラム教の祭日。ヒジュラ暦(イスラム暦)第12月10~13日。イスラムの二大祭のひとつ。羊などの動物をアッラー(イスラムの神)に生贄として捧げる。「大イード」「犠牲祭」ともいう。

“イード・アルアドハー”, デジタル大辞泉プラス, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-07-19)

なぜ生贄を捧げるのか、なぜ二大祭なのかが分かんないので、もうちょっと調べてみたら、こんな記述がありました。

犠牲祭(イード・アルアドハー) 2021年の場合、7月21日頃
アブラハムが進んで息子のイシュマエルをアッラーへの犠牲として捧げた事を記念する日。老若男女を問わず、犠牲祭に参加する全てのムスリムは正装してモスクに集うよう求められる。また、所有するヒツジやラクダ、ウシ、ヤギなどの家畜から生贄を供出することもでき、牛や羊が解体され、貧しい人々などに分け与えられる。

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旧約聖書だと、イシュマエル(正妻サラの女奴隷ハガルの子)じゃなくてイサク(正妻サラの子で長男)になってますね。

これらのことの後で、神はアブラハムを試された。
神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、 神は命じられた。
あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」

旧約聖書 創世記 22章1-2節(新共同訳)

主の御使いは、再び天からアブラハムに呼びかけた。 御使いは言った。
「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、 あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。 地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」

旧約聖書 創世記 22章15-18節(新共同訳)

なぜ、旧約聖書ではイサクになっているのに、イスラム教ではイシュマエルなんでしょうか?

イスラームでは、イシュマエル(イスマーイール)に対しての非常に肯定的な見方で、神と神の使いの特別な加護のあった母子は神聖視されていて、イシュマエルを聖書内の比較でより大きな役割、預言者や犠牲の子として見る(考えがのちに普及したある初期の神学者によると)。例えば大巡礼(ハッジ)におけるザムザムの泉への往復は荒野に追われたハガル・イシュマエル母子を追体験するものとされている。ユダヤ人とイスラームの伝統の間では、イシュマエルを全てのアラブ人の先祖とみなしている。

イシュマエル  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なるほどね。日本だと、こういう宗教関連の祝日がないから、特に面白く感じます。もうちょっと色々調べてみたくなりました。

イード【‘īd】
イスラムの二大祭を指す。トルコ語ではバイラムbairamという。これらのうちイード・アルフィトル‘īd al‐fiṭr(断食明けの祭。トルコでは小祭ともいう)は,断食月のラマダーンに続くシャッワール月の1日から3日までイスラム世界全土において盛大に祝われる。イード・アルアドハー‘īd al‐aḍḥā(犠牲祭。トルコでは大祭ともいう)は,巡礼月のズー・アルヒッジャ月の10日から13日にかけて4日間続く。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版
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