爪の先ほどの小さな羽虫(体長5mmほど)を室内で発見しました。いったい、どこから入ってきたんだろう?と思って調べてみたところ、コナガ(小菜蛾、Plutella xylostella)でした。
アブラナ科の植物を食害するため、農業上で重要害虫だそうです。キャベツやカリフラワーを青空市場で買ってきたので、そのときにくっついてきた可能性が高そうです。
生息地は全世界!百科事典にもお名前が掲載されている有名なお方でした。
Featured Creatures(注目の生物)のサイトに非常に詳しく生態が記載されていて興味深かったですね。
人間にとっては害虫になるわけですけど、なんとなく憎めない風貌をしてます。スマホのカメラレンズの拡大機能を使って9倍拡大して眺めていたのですが、魚のしっぽのような羽や長い2本の触覚、身体の模様も特徴的ですよね。
彼らの天敵は、コナガサムライコマユバチというハチだそうです。
虫かごがあったら、キャベツの葉っぱとコナガの幼虫を入れておいて、成長観察することもできそうだなぁ。そしたら天敵のコナガサムライコマユバチもやってくるかも。
植物は、害虫(植食性昆虫)から食害を受けると特異的な香りを放出し、その天敵(捕食者や寄生蜂など)を誘引することで身を守ることができます。害虫の食害を受けた植物(被害植物)の香りのブレンドは、害虫の種によって変化します(香りの害虫特異性)。さらに天敵はその変化に対応して、特定のブレンドに誘引される場合があります。
植物の香りを用いた新しい害虫管理法 – 食害を受けた植物の香りで特定の天敵を誘引し、 標的とした害虫の発生を抑制 名城大学
Adult: The adult is a small, slender, grayish-brown moth with pronounced antennae. It is about 6 mm long, and marked with a broad cream or light brown band along the back. The band is sometimes constricted to form one or more light-colored diamonds on the back, which is the basis for the common name of this insect. When viewed from the side, the tips of the wings can be seen to turn upward slightly. Adult males and females live about 12 and 16 days, respectively, and females deposit eggs for about 10 days. The moths are weak fliers, usually flying within 2 m of the ground, and not flying long distances. However, they are readily carried by the wind. The adult is the overwintering stage in temperate areas, but moths do not survive cold winters such as is found in most of Canada. They routinely re-invade these areas each spring, evidently aided by southerly winds. 成虫:成虫は小さく、細く、灰色がかった茶色の蛾で、触角がはっきりしています。 長さは約6mmで、背中に沿って幅の広いクリーム色または薄茶色の帯が付いています。 バンドは時々収縮して、この昆虫の一般名の基礎となる1つまたは複数の明るい色のダイヤモンドを背中に形成します。 横から見ると、翼の先端が少し上向きになっているのがわかります。 成体のオスとメスはそれぞれ約12日と16日生き、メスは約10日間卵を産みます。 蛾は弱い飛翔体であり、通常は地面から2 m以内を飛んでおり、長距離を飛んでいません。 しかし、それらは風によって容易に運ばれます。 成虫は温帯地域では越冬期ですが、カナダのほとんどで見られるような寒い冬には蛾は生き残れません。 彼らは、明らかに南風に助けられて、毎年春にこれらの地域に定期的に再侵入します。
common name: diamondback moth
scientific name: Plutella xylostella (Linnaeus) (Insecta: Lepidoptera: Plutellidae) Featured Creatures
鱗翅目スガ科の昆虫。ほとんど全世界に分布し,幼虫はダイコン,ハクサイ,カブなどアブラナ科の害虫として有名。成虫は開張1.5cmくらいの小さいガで,前翅翅底部に白紋があり,翅をたたんで静止したとき左右前翅の白紋がいっしょになり,ダイヤモンドの形に見えるところからdiamond-back mothという英名がある。卵は葉上に1個ずつ産みつけられる。幼虫は体長10mmくらいの青虫で,葉裏に糸を張って食害し表皮だけを残す。老熟すると葉上に糸を張って籠目状の繭をつくって蛹化(ようか)する。発生回数は生息地の気候によって異なるが,温暖地では年に10回以上の世代を繰り返し,冬でも卵から成虫までのあらゆる段階が見られる。人為的に世界各地に運ばれ土着したもので,大洋中の島々にも見られるが,ヨーロッパでは,成虫が群れをなして移動することがときどき観察されている。この小さい体でイギリス海峡を飛び越えるのは驚くべきことである。
“コナガ”, 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-05-14)