読書感想

読書感想

「機械」横光利一(1930)運命を俯瞰する

頭がグラグラする。嗅いだことがないはずの臭いがする。 この穴へ落ち込むと金属を腐蝕させる塩化鉄で衣服や皮膚がだんだん役に立たなくなり、臭素の刺激で咽喉を破壊し夜の睡眠がとれなくなるばかりではなく頭脳の組織が変化して来て視力さえも薄れて来る。...
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フランツ・カフカ「断食芸人」 食欲を超える欲望

食欲がない。お腹は空くんだけど、食べたいものがないって感じ。先週から風邪をひいているせいかもしれないけれど、たぶん年齢的なものもあるんじゃないかと思う。十代や二十代の頃は、食べても食べても満たされなかったのに、いつのまに私の身体はこんな風に...
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第101回読書会終了 型をつくる

きのう見た映画スターウォーズ最新作の話もできてスッキリしたもんざです。今回も、ご紹介いただいた本の内容や意見交換したことから、今後のヒントが得られて楽しくうれしい時間でした!にしやまさん、りんさん、よしざきさん、ご参加ありがとうございました...
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第100回読書会終了 

久々にリアルで皆さんにお会いしてお話していると、楽しくてあっという間に時間が過ぎ去っていてびっくりしました。ご紹介いただいた本のバリエーションも様々で、もっとお時間があれば、ゆっくりお話を聴きたかった。。。2次会の居酒屋も、よく利用していた...
9. 読書会(勉強会)

第99回読書会終了 

ロングセラーになる商品を生み出す哲学、ブランドに隠された思想、資本とは何か、研究者とは誰か、など各自が読んだ本に絡めて、ざっくばらんに、でも時々ハッとする気づきが得られて、刺激を受けました。maruさん、Ryosukeさん、ご参加ありがとう...
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第98回読書会終了 手で書くこと

よしざきさんは運動会、にしやまさんはラグビーワールドカップ。お二人から運動の秋を感じたもんざです。個人的には、秋と言えば「収穫&味覚」が真っ先にイメージされる私ですが、マニラには四季の変化がないのですよね。寒くならないのは助かりますが、日本...
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「蜂が団子をこしらえる話」寺田 寅彦(1921年) 

中学生のころ、飼い犬のシロを夕方に散歩させるのが日課だった。保健所で殺処分されるところだった白い子犬をもらってきたのだが、その生い立ちが原因なのか、彼の度を越して臆病な性格には、時々びっくりさせられた。
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「小指」山本周五郎(1946)爽やかでほろ苦い読後感の恋愛短編(時代小説) 

1946年(昭和21年)山本周五郎が43歳の時に発表された日本婦道記の小指を読みました。真面目で温厚な人柄で、ちょっと不器用な登場人物たちが描かれている時代小説。親が結婚相手を決め、身分による階級差が当然のようにある武家社会を舞台にした短編...
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「蠅」横光利一(1923年) 

私は自分の記憶力に全く自信がありません。これは、そろそろ人生の折り返し地点に近づいたから、というわけではありません。小学生の頃からです。九九も、全国の都道府県名も、歴史上の人物名も、親に叱られ、自分自身にうんざりしながら覚えていました。
4. 好 Favorite

「ヒストリエ(11)」岩明均著(2019年)

期待せずに待っていると、ふとした瞬間に予想外の喜びがあるから楽しい。2019年7月に11巻が発売されたヒストリエ。10巻は2017年3月に発売だったから、2年ぶり。ドキドキしながらAmazonでkindle版を買って、あっという間に読み終わ...
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