8.1. ふとした気づき8.2. ふりかえり Retrospective

合理性では図れないもの

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ええと。今日で何日目だったかな。マニラライフも84日目ですね。昨日2月5日(火)は中国の春節でお正月にあたるのでマニラも祝日でした。ちょうど窓から真正面の位置で打ち上げ花火が見えたので、外出したのはコンビニに行くだけだったけれど、お祝い気分を味わえました。このホテルもたくさんお客さんが泊まっていたらしく、夜遅くまで騒がしかったけれど、まぁ、もう慣れました。喧嘩してうるさいとかは勘弁だけど、お誕生日のお祝いだとか、お正月のお祝いだとか、そういう幸せを楽しんでいる人たちに水を差すほど、野暮じゃありません。

さて。水曜なのに、月曜気分で会社に行き、ポチポチと働き、11時半になったので、ランチに出かけました。途中、歩道橋をずっと歩いていくのだけれど、すれ違ったお兄さんが何かを落としていたらしいのです。彼の後ろを歩いていたお兄さんが拾って声をかけたんだけど、落としものをしたお兄さんは全く気づかない様子でスタスタと歩いて行くので、私が思わず「エクスキューズミー」と声をかけたらようやく振り返ってくれました。カードらしきものを、拾ってくれたお兄さんと目を見合わせてニッコリ。連携プレーで、うまく紛失事件を防ぐことができてホッ。だいたいにおいて、私はタイミング良く声を出したりすることができなくて、あとから後悔することが多いのだけれど、こんなふうに頭と体が一致してくれると本当にうれしい。拾ってくれた人も、ほんとにいい人だと思う。

いい気分になって、ランチのお店にむかう。最近のお気に入りは屋台村みたいなところ。たぶんカレンデリアかトゥロトゥロと呼ぶのだと思うが、入り口に看板らしいものがないので正式名称が良く分からないのよね。100ペソ以下で、いろいろなローカルフードが選べるので、面白くて飽きない。なにが入っているのか、どんな味付けだか良く分からないから、周りの人の様子を観察したり、自分の感覚を研ぎ澄ませて当たりを探してみる。ピナクバットというアミの塩辛(バゴオン)で味付けされた野菜と豚肉を煮込んだ料理も、ちょっとしょっぱくてクセがあっておいしいんだけど、大きな茄子を皮をむいて、平べったくして揚げ焼きにしたイニーハウ・タロンが絶品なのですよ。テイクアウトで、イニーハウ・タロン(焼きナス)とパターニ(インゲン)と豚肉?のソテーを頼んで75ペソと言われたから100ペソを渡したのに、なぜかお釣りで125ペソ渡されて、きょとんとしてしまった。会計をしてくれたお姉さんはオーダーのお兄さんとちゃんとコミュニケーションがとれてなかったらしい。「わたし、100ペソを払ったんだけど?」というと正しいおつりをくれました。おつりが少なかったり、おまけしてくれたり、多かったり、人とお金のやり取りをすると、こういうことがあるんだよなぁ。電子マネーを使ったり、機械にお金を入れる方式だと、こういうコミュニケーション自体が不要になるものね。ミスがなくなって便利っちゃ便利だけど、どうなんだろうね。私は経営者じゃないから、人間くさいかんじのやりとりも好きなんだけど、急いでいるときは、イラっとすることもある。場所によってすみわけできるといいのかもね。

そして、この場所が好きなのはローカルコーヒーを手ごろな価格で選べること。日本びいきの可愛いバリスタのお姉さんたちと会話することでも癒される。テイクアウトのコーヒー(マグカップ持参で50ペソ)を頼んだら、今日は、なぜかおまけで日清のインスタントラーメンか焼きそば(パンシット)を選ばせてくれた。彼女の妹さんが今お仕事で横浜に行ってるのだとか。日清にお勤めなのかな。どちらもスパイシーな味付けだと言われたので、迷ったが、焼きそばを選んでみた。なんだろうな。ラーメンにはホントに心惹かれないんだよな、わたし。あまり辛くないことを祈る。(こういう機会でもないとインスタント食品を食べることはめったにない。絶対に自分で買わないし)

朝のタホ屋さんも、何も言わなくても黒蜜を抜いてくれるようになったし、バリスタのお姉さんも私の好みを分かってくれるようになったし、自分好みのものを日常生活で飲んだり食べたりできれば、これほど幸せなことはないでしょう。こればっかりは、値段でもないし、場所でもないし、偶然の出会いみたいなもんだよね。もっと探検して、自分好みの美味しいものや良い人たちと、たくさん出会いたいなぁと思う。

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