8.2. ふりかえり Retrospective2. 益 Useful3. 共感 Empathy

(TEDで学ぶ)幸福になる2つの方法

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8.2. ふりかえり Retrospective
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(質問)どうしたら、もっと幸せになれますか?
(答え)有名になって、お金持ちになりなさい。きっと、もっと幸せになれる。

この答えは、間違っています。

良い人間関係を築く

1938年から始まり、80年以上に渡り、650人以上を追跡調査したハーバードメディカルスクールの研究結果から、「有名になること」や「お金持ちになること」は、幸福とは関連がないことが明らかになっています。

正解は、「良い人間関係を築くこと」でした。詳しくは、TED(What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness (Robert Waldinger | TEDxBeaconStreet) 34,316,259 views since Nov.2015)で見ていただくとして、調査結果の要点は以下の3つでした。

  1. 孤独は幸福度を下げる
  2. 親密な良い関係は身体的苦痛を緩和する
  3. 長く良い人間関係を持つ人は脳の老化も遅くなる

誰でもいいからパートナーとコミュニケーションができれば孤独ではない、というわけではなく、お互いに良い信頼関係を構築できていない場合は、ここには当てはまりません。(ストレスフルな人間関係を続けることは、言うまでもなく幸福度を下げます)

これは英会話の先生から教えてもらったTED動画ですが、孤独好きの私としては、考えさせられるところがありました。

以前、AIチャットボットについて備忘記録を書いたことがあるのですが、この調査結果から類推すると、リアルの人間ではなく、AIチャットボットとのコミュニケーションでも、かなり幸福感を得られるようにはなりそうな気がしますね。

50代くらいから、自分専用のAIチャットボットを使って、自分の体験をAI記憶メモリーに蓄積させておくのは、呆け防止と身体的苦痛の緩和に役立ちそうだし、良い戦略だと思い始めました。

瞬間に感謝する

もう一つの幸福に関する提言は、知人が見たと言っていたTED動画(Want to be happy? Be grateful (David Steindl-Rast | TEDGlobal 2013) 7,748,984 views since Jun.2013)で紹介されていたものです。

こちらのスピーカーは僧侶デビッドです。彼は「すべての瞬間に感謝することが幸福をもたらす」と言い、それを実行するための、非常にシンプルな訓練方法を観客に勧めています。

Stop Look Go (立ち止まって 観察して 行動する)

これに関する、印象的なエピソードがありました。デビッドは水が非常に貴重なアフリカで暮らしたのち、自宅に戻ったときに、それまで普通だと思っていた小さなことに感謝できるようになった話でした。水道から水が出ること、温かいお湯がすぐに使えること、電気が簡単にいつでも使えること、などに幸福感を味わっていたそうです。

でも、そうした感謝の気持ちは、あっという間に薄れてしまったと言います。
だから時には、意識的に、いま、この瞬間にしっかりと立ち止まって観察ができると、より感謝できるようになる、という話でした。

私も海外旅行をして日本に戻るたびに、日本の良さを実感することが多かったので、非常に納得感の高いエピソードで、とても共感しました。

両者を比較してみると、どちらも納得でき、興味深い内容ですが、より強い説得力があるのは、社会学的なリサーチを行った調査結果を基礎にして組み立てられた物語だったな、と思います。

実践のしやすさという点では、Stop Look Goなんですけどね。

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