価格差10倍で、英語学習のモチベーションが少し上がったもんざです。
アルバニアの作家イスマイル・カダレの本を紹介されたのですが、邦訳本は電子版がなく、価格も9,800円。
でも、こんな時は、あっさり諦めたりせずに、英語版を探すと、ちゃんとkindle版があったり、意外と手頃な価格だったりすることもあるんですよね。
「砕かれた四月」イスマイル カダレ (著), Ismail KAdar´e (原著), 平岡 敦 (翻訳)
ありました!日本円だと9800円(翻訳本)だけど、原書なら$10.16だし、ちゃんと電子版もありました。約十分の一の価格も魅力的だし、kindle本があるのは本当に助かります。とりあえずサンプルだけ、ダウンロードしました。
アルバニア語を英訳したのかな?と思ったのですが、翻訳者名が入っていないので、もともと英語で書かれた作品のようです。日本の江戸時代みたいな、かたき討ちが、現代でも社会ルールとして公認されている地域の物語で、読むと自分の価値観がゆさぶられそう。7月くらいには読む時間が取れたらいいなぁ。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
Her third husband was an Italian philosopher. (Chapter2 Yevgenia’s Black Swan / Footnote)彼女の三番目の夫はイタリアの哲学者だった。(第2章 ユフゲニアの黒鳥 / 脚注)
The Black Swan /Chapter2 Yevgenia’s Black Swan/Chapter3 The speculator and the prostitute
To those readers who Googled Yevgenia Krasnova, I am sorry to say that she is (officially) a fictional character.(Chapter3 The speculator and the prostitute / Footnote)ユフゲニア・クラスノヴァをGoogle検索した読者のみなさま、申し訳ありませんが彼女は(公式に)架空の人物です。(第3章 投資家と娼婦 / 脚注)
ユフゲニアは哲学に興味を持っている女性の脳神経学者で、5年間には無名だったがあるきっかけで、40か国語に翻訳されるほどのベストセラー作家になった、と第2章でブラックスワンの事例のひとつとして語られています。
でも、これ、完全にタレブの創作なんですよね。
めちゃくちゃ楽しんで、この本を書いていたんだろうなぁと思わせる遊び心じゃありません?第一章の脚注、どう思います?(笑)
でも、ハンス・ロスリングのファクトフルネスを読んだときも思ったのですが、難しいことを、知識がない前提の読者に対して、どれだけ分かりやすく興味を持ってもらえるように書けるか、社会科学系の本は特に、書き手の腕のみせどころかなって思います。
特に注意喚起のために書かれている作品は、読んで理解してもらい、行動してもらうことが、その本のゴールでしょうから。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。