読書感想

見知らぬ妻へ

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
この記事は約2分で読めます。
俳優の橋爪功さんの朗読で浅田次郎作「見知らぬ妻へ」を聴きました。
偶然つけたラジオから聞こえてきた橋爪さんの語りに引き込まれ
最後まで聴き入って、しかも泣いてしまった・・・
最近ちょっと涙もろくなっているかもしれません。
物語は歌舞伎町で客引きをしている花田を主人公に進みます。
花田は、離婚しており、札幌にいる娘と息子に毎月10万の仕送りをしている状況です。
花田は手配師の土橋の依頼でお金になるからと、中国人のレイメイと偽装結婚します。
言葉も通じず偽装から始まった生活ですが、次第に二人は心を通わせます。
ですが、つかの間の安らぎは土橋の死によってあっという間に壊れていってしまいます。
そして私が思わず涙してしまったのは、花田とレイメイの別れではなく、
花田と彼の娘、まーちゃんの携帯電話での会話でした。

娘の幸せのために、心ない言葉を投げる父親としての花田。
そして花田の言葉を額面通りに受け取って電話を切る娘。

レイメイとの別れの後、みぞれ降る夜の公園で携帯で娘と話す花田。
そしてホームレスのたき火にあたりながら、ぼんやりと立ちつくす花田の姿が
目に浮かびました。
毎週土曜の20時00分~20時54分にJ-WAVEで色々な方が朗読する
浅田作品を楽しむことができるようです。
Docomoのスマートフォンなら、オンエアされた番組のバックナンバーも
聞けるようなのですが、iPhoneユーザの私はやっぱりダメでした。残念です。
またドコモBOOKストアで電子書籍も購入できるんですね。
この本はまだAmazon kindle版にはなかったなぁ。
読めないとなると、読みたくなる(笑)
■J-WAVE「DOCOMO SOUND OF STORY~ Asada Jiro Library~」

コメント

  1. k1nishi より:

    SECRET: 0
    PASS:
    浅田次郎の小説はどれも泣かされることが多いです。話の構成とか語り口とかがうまいからなのかなと思います。泣かされても最後はハッピーエンドというのも多いので、そういうのをおすすめします。ちょっと長いけど「プリズンホテル」がお勧めです。

タイトルとURLをコピーしました