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読書会まで10日/完璧主義

9. 読書会(勉強会)
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自分に厳しすぎるのも考えものだなと思うもんざです。

私は1月からCBT(認知行動療法)ワークに取り組む人たちにフィードバックを行っています。
30人近くの人たちのワークを見て、完璧主義や他者比較で苦しむ人が多いことに気づきました。

自分も、まだ完成していないからとレポートを何度も書き直して、提出をためらって〆切を過ぎそうになったりすることがあるので、ハッとさせられました。

ブルガーコフが描く巨匠も、まさにこの完璧主義と他者承認の欠如に苦しむ人物でした。

 

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著) https://amzn.to/4lkbRak

今回は、主役の巨匠について印象に残ったところを共有します。
巨匠は、この物語のなかで唯一名前で呼ばれない人物です。

そして他の登場人物のキャラが強力すぎて影が薄く感じます。
登場も第一部の後半からなので、最初は主人公が詩人ベズドームヌイかと思うくらいでした。

ただ、この物語構成もミステリアスな面白さのひとつだったりします。
著者ブルガーコフは、巨匠に彼自身を投影していると見られています。

ご存じの方も多いと思いますがスターリン時代のロシアは恐怖政治まっただ中です。
少しでも反体制を疑われようものなら、刑務所か、シベリア送りか、死刑もありうる。

ブルガーコフは作品を国家検閲され出版できない状況で、国外へ出ることも許されず、苦しみました。
この物語のなかで巨匠は、良心の呵責に苦しむローマ総督ピラトを主人公にした小説を書きますが、モスクワの文壇から酷評されます。完璧主義の巨匠は、酷評に耐えられず、自らの手で原稿を燃やしてしまいます。認められないなら存在しない方がいい、そんな思いだったのかもしれません。

完璧主義という罠は、時代や立場を超えて人を苦しめるものなのだと感じました。

 

参加者(2名)

  1. もんざ「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)
  2. Treeさん「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)

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共有予定の本

「原稿は 燃えないのです」
独裁政権の言論弾圧に屈することなく優雅なる反逆を貫き、死後発表されるや世界でセンセーションを巻き起こした文豪ブルガーコフの最高傑作にして極上のエンターテインメント!スターリン独裁下の社会をアクロバティックに笑い飛ばしつつ、人間の善と悪、愛と芸術と罪と罰を問う、哲学的かつ挑戦的な世界的ベストセラーが躍動感あふれる新訳で登場!

「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)

経済、金融から、人生、そして愛まで――。この不確実な世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。

「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)

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