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読書会まで11日/エルサレムの物語

9. 読書会(勉強会)
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本当にはやく終わってほしいと思うもんざです。

米国とイスラエルによるイラン爆撃と報復の応酬が続いています。日本船籍のコンテナ船が被弾したというニュースに、思わず息をのみました。

石油価格の高騰や物流の問題だけでなく、私の甥が商船に乗っているため、不安が倍増しました。
イランが反撃しているため、エルサレム近くにミサイルが着弾し観光客もいない状態だとか。

今月ご紹介するブルガーコフの作品の劇中劇の舞台がエルサレムなのですが、エルサレムという地名で現代の紛争と2000年前の物語が重なって見えるのは、皮肉としか言いようがありません。

 

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著) https://amzn.to/4lkbRak

今回は、主役のひとりである巨匠が描いた小説についてご紹介します。

これは、ローマ総督ピラトがイエスを処刑したという史実をもとに、ピラトの苦悩を描くものでした。

しかし巨匠の力作はモスクワの文壇から酷評され、彼は精神を病みます。

作者ブルガーコフは、政府による検閲が続くモスクワで自由に執筆できず苦しんだと言われています。

もしかすると巨匠はブルガーコフの分身なのかもしれません。

引用「すべての権力は人びとを強制する暴力です。権力のない時代がやってきます。皇帝の権力ばかりか、ほかのいかなる権力もない時代がやってくるのです。人びとは真実と正義の王国に移ります。この王国では権力のようなものはまったく必要ありませんーーなどと話しました」

これは、物語中でイエシュアがピラトに語ったものです。

(ブルガーコフは、聖書のイエスを『イエシュア』という名で再解釈しています)

権力を否定する発言を広めようとした罪でイエシュアは処刑されますが、ピラトはローマ総督として恩赦を与える権限があったにも関わらず、行動しなかったことで苦悩するのです。

自分の良心と社会のしくみの板挟みで苦しむピラトはスターリン時代を生きたロシア市民の共感を得たのではないでしょうか。

そしてこの苦悩は、現代を生きる私たちにも響く気がします。

 

参加者(2名)

  1. もんざ「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)
  2. Treeさん「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)

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共有予定の本

「原稿は 燃えないのです」
独裁政権の言論弾圧に屈することなく優雅なる反逆を貫き、死後発表されるや世界でセンセーションを巻き起こした文豪ブルガーコフの最高傑作にして極上のエンターテインメント!スターリン独裁下の社会をアクロバティックに笑い飛ばしつつ、人間の善と悪、愛と芸術と罪と罰を問う、哲学的かつ挑戦的な世界的ベストセラーが躍動感あふれる新訳で登場!

「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)

経済、金融から、人生、そして愛まで――。この不確実な世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。

「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)

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