進捗報告
「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)
今回は第四章「ナショナリズムの時代への移行」から印象に残ったところを共有します。
ここでゲルナーは植物学との類比を使って、文化を2つに分け、読者に分かりやすく論点を説明しようと試みます。
1.野生種の文化:自然に生まれ、世代を超えて監督や監視なしに再生産される
2.園芸の文化(高文化):標準化され、読み書き能力と教育とに基礎づけられたコミュニケーションのシステム
消滅危機にある言語、たとえばアイヌ語は、おそらく野生種の文化に属しており、日本語の標準語は高文化(園芸の文化)に分類されることになるのだと思います。
引用「同様に、すべての高文化は今や国家を欲する、できうれば自前の国家を。野生文化がすべて高文化になりうるわけではなく、本気でそうなろうとしない野生文化は闘うことなく引き下がることになる。こういう野生文化は、ナショナリズムを生み出しはしない」
方言といえば、思い出すことがあります。
私は富山出身ですが、学生時代を京都で4年間過ごし、やがて東京で働きました。
そのころは、富山弁がでると何となく気恥ずかしくて、意識して標準語で話すようにしていましたが、なぜ恥ずかしかったのでしょうね。
おそらく、標準語が「正しい日本語」として制度的に支えられ、教育によって内面化されてきたことと関係がありそう。
ゲルナーの言う「高文化」は、単に共通語を作るだけではないのでしょう。
なにが正統で、なにが周縁かという感覚までも、私たちの無意識のうちに形づくられていく装置なのかもしれません。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)
- Treeさん「選書中」
- 黒猫のみっつさん「マンガでわかる 「だまされない」お金の増やし方 思考停止でも月10万円受け取り続ける投資術」KADOKAWA 鳥海 翔 (著)
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共有予定の本
ナショナリズムの本質は何か。この難問に、英国哲学界の巨人ゲルナーが、政治社会学、社会人類学などの該博な知識を駆使して解明を試みる。「第一級のナショナリズム研究書」として高く評価されてきた名著の翻訳。
「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)
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