人にアドバイスするってホントに難しいと思うもんざです。
よけいなお世話かも、と思いつつも、気になったので、乾燥して皮膚がポロポロはがれる状態になっていた友人にマルチビタミンの摂取と保湿クリームの使用を勧めました。
「大丈夫、ちゃんと食べ物からビタミンは取れている。保湿クリームも使わない」
あっさりと断られました。
私は医者ではありませんし、本人から求められてもいない素人アドバイスを押し付けただけなので、まぁ、信用しろというのもおこがましいですよね。
次に会う時にも症状が改善されてなさそうだったら、皮膚科の受診を勧めます。
っていうか、もしそうでも、黙っているほうが良いのかな?
でもどう見ても具合が悪そうだから、気になって仕方がないんですよね。
進捗報告
私が今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか 」(中公新書 2756) 今井 むつみ (著), 秋田 喜美 (著) https://amzn.to/4kelBRK
今回も引き続き「第6章 子どもの言語習得2 アブダクション推論篇」から印象に残った点を共有します。
身体に接地できていない記号でも、効果的に学習していく方法「ブートストラッピング・サイクル」。
著者たちは赤ちゃんが言語を習得できる背後には、このしくみがあると言います。
引用「(子どもは)今もっている資源を駆使して、知識を蓄える。同時に学習した知識を分析し、さらなる学習に役立つ手がかりを探して学習を加速させ、さらに効率よく知識を拡大していく。その背後にあるのがブートストラッピング・サイクルである」
引用「要するに、高い学習能力を持っている学習システムでは、何かのきっかけでシステムが起動されると、知識が知識を生むというブートストラッピング・サイクルによって知識がどんどん増えていくのである」
そして、ここには、ヒトと動物の大きな違いでもある「推論」というステップが関わるのです。
推論には、演繹推論、帰納推論、仮説形成推論(アブダクション)の3つがあります。
- A演繹=つねに正しい答えを導くが、新たな知識を生まない
- B帰納=観察からの一般規則の導出なので偽の可能性もある(新たな知識を生む)
- Cアブダクション=観察データを説明するための仮説を形成する推論(新たな知識を生む)
ただしBとCの境界はあいまいで、連続し混合もしています。
そして、これが言語習得のブートストラッピング・サイクルで行われていることなのです。
事例として三重苦のヘレン・ケラーが水そのものと、水という言葉が結びついた瞬間における彼女の衝撃を読者に示します。
それまでB帰納推論で、モノや行為と同時に決まった刺激パターンが掌に与えられる、ということは理解していました。
しかし水という名前が記号接地した瞬間に、Cアブダクション推論により、「すべての対象、モノにも行為にもモノの性質や様子にも名前がある」という洞察を得ます。
これがまさになぜ人間のみが言語を持つのかという問いへの答えにつながるのです。きはまた明日にしますね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ「言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか 」(中公新書 2756) – 2023/5/24 今井 むつみ (著), 秋田 喜美 (著) https://amzn.to/4kelBRK
- じょあんなさん「令和のリーダー論」かや書房 嶋津良智(著) https://amzn.asia/d/0BXlOc1
- にしやまさん「しつもん上司術」すばる舎 松田充弘(著) https://amzn.to/44g9Gga
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共有予定の本
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。
なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは? ヒトとAIや動物の違いは?言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。
「言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか 」(中公新書 2756) – 2023/5/24 今井 むつみ (著), 秋田 喜美 (著) https://amzn.to/4kelBRK
鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。
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