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読書会まで11日/国家と教育

9. 読書会(勉強会)
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ここまで染まるのね、と驚いたもんざです。
2月8日の衆議院選挙は自民党の圧勝で幕を閉じましたね。

高市旋風が吹き荒れた、という日本のマスメディアの報道を見ました。

読売新聞オンラインのインフォグラフィックで2012年からの衆議院選挙の推移が見られます。

他の年と比較しても、赤い自で日本列島がほぼ埋め尽くされているのが良く分かり驚きました。

このコンパクトさで、朝日新聞のインフォグラフィックよりも見やすくて情報量が多いのがすごい。
[衆議院選挙 開票速報・結果【随時更新】衆院選2026 : 読売新聞](https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/)

20個の質問に答えていくと自分の考えにマッチする候補者が選べるポートマッチも面白かったです。
[選挙マッチング【衆院選2026】読売ボートマッチ、あなたとあう政党・候補は?](https://www.yomiuri.co.jp/election/votematch/)

日本に暮らす外国人の人たちは、どんな気持ちでこの選挙結果を受け止めているのでしょうね。
ゲルナーの産業社会論を読むと、この問いは感情ではなく、社会構造の問題として立ち上がってきます。

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。

「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)

今回は第三章「産業社会」から印象に残った点を共有します。

第二章で、著者は農耕社会ではナショナリズムは生まれない、と主張します。
では、産業社会ならば、どうなのか?という対比が行われるのがココ(第三章)です。

農業社会では厳然たる階級が存在し、政治や宗教を司る人々はごく少数に限定され、大多数は文字の読み書きができないという状況が当たり前だった時代です。

文字そのものが神聖なものであり、経典を読めるのは聖職者のみ。紙も筆記用具も希少な高級品。

王(支配者)は神によって選ばれており、政治は貴族か、特定の家柄・血筋で行われ、大衆はそれを疑問視しない社会でした。

ところが、みなさんご存じのように産業社会になると、状況は大きく変わりますよね。

引用「高性能のテクノロジーと持続的成長の期待とに基礎をおく社会が現れる。持続的成長に必要となるのは流動的分業と見知らぬ者の間での持続的で頻繁かつ精密なコミュニケーションとの両方である。」

労働者には、共通の言語理解が求められるようになりました。
この高度な教育を、社会全体に行き渡らせることができるのは国家だけなのだ、とゲルナーは言い切ります。

引用「そして教育機構の重要な部分が私的な機関や宗教団体にゆだねられている国々においてすら、国家はこの最重要の産業、すなわち生育可能で有用な人間の製造業における品質管理を占有する」

このような状況が整ってから、ようやくナショナリズムが動き始めるのであり、少なくともゲルナーは、ナショナリズムの根源を人間の心の中には見ていません。

つまり、産業社会は均質性を要求する社会構造になっており、そこからはみ出すものを同化するか、あるいは排除することを要求するしくみになっている、ということなのでしょう。

そう考えると、移民など国家の提供する教育システムから外れた周縁者が、社会において摩擦点になってくるという状況は、均質性を要求する社会構造の副産物であるともいえるかもしれません。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(3名)

  1. もんざ「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)
  2. Treeさん「選書中」
  3. 黒猫のみっつさん「マンガでわかる 「だまされない」お金の増やし方 思考停止でも月10万円受け取り続ける投資術」KADOKAWA 鳥海 翔 (著) 

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共有予定の本

ナショナリズムの本質は何か。この難問に、英国哲学界の巨人ゲルナーが、政治社会学、社会人類学などの該博な知識を駆使して解明を試みる。「第一級のナショナリズム研究書」として高く評価されてきた名著の翻訳。
「民族とナショナリズム」岩波書店 アーネスト ゲルナー (著), 加藤 節 (監訳)

全世界株式(オルカン)一本で、放っておいても増えていく!堅実に、確実に資産を増やしたい人のための、今すぐ始められる投資術。難しい知識は必要なし!情報におどらされず、惑わされず、”思考停止”で運用することが、お金が増える近道となる。「マンガでわかる 「だまされない」お金の増やし方 思考停止でも月10万円受け取り続ける投資術」KADOKAWA 鳥海 翔 (著)

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