言葉にできない感情をつかまえるのに苦労するもんざです。
とつぜん、暑くなったり寒くなったり、気分が良かったり、いらいらしたり。
明確な理由がないので、自分自身に混乱します。
できるだけ、備忘記録を残すようにしているのです。
でも、いったい自分にいま、何が起こっているのか、自分は何を感じて何を考えているのか、これを的確にあらわす言葉と表現が見つからない。
そういう困惑している状態を書いておくしかないのかもしれないですね。
進捗報告
今回は、この本の構成についてお伝えします。
小説が始まるまえの、まえがきとして、著者ヴォネガットの告白が書かれています。
私はほとんど予備知識なしに、この本を読み始めたので、「あれ、SFだって聞いてるけど、どういうこと?」と混乱しました。
しかし、すべて読み終わって、この本の解説をウィキペディアで読んだあと、改めてまえがきを再読して、欠けていたパズルのピースが収まるような感覚を味わいました。
引用「サム、こんなに短い、ごたごたした、調子っぱずれの本になってしまった。だがそれは、大量殺戮を語る理性的な言葉など何ひとつないからなのだ。今後何もいわせず何も要求させないためには、ひとり残らず死なねばならない。殺戮が終わったとき、あたりは静まりかえっていなければならない。そして殺戮とは常にそうしたものなのだ、鳥たちをのぞいては。」
生涯消えることのない怒りと困惑と無力さをもたらしたものを、作品化することで、ヴォネガットはようやく少し吐き出せたのだと感じました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「スローターハウス5 」(ハヤカワ文庫 SF 302)カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 和田 誠 (イラスト), 伊藤典夫 (翻訳) https://amzn.to/3JG7590
- さんぽ屋さん「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」NHK出版 ジョンJ.レイティ (著), リチャード・マニング (著), 野中 香方子 (翻訳) https://amzn.to/4oKTFrz
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共有予定の本
主人公ビリーが経験する、けいれん的時間旅行! ドレスデン一九四五年、トラルファマドール星動物園、ニューヨーク一九五五年、ニュー・シカゴ一九七六年……断片的人生を発作的に繰り返しつつ明らかにされる歴史のアイロニー。鬼才がSFの持つ特色をあますところなく使って、活写する不条理な世界の鳥瞰図!
「スローターハウス5 」(ハヤカワ文庫 SF 302)カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 和田 誠 (イラスト), 伊藤典夫 (翻訳)
ロングセラー『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の著者による最新作。近年話題となっている糖質制限やパレオダイエット、山や自然を走るトレイルランニング、そして注目の瞑想法マインドフルネスなどを、人類の進化の観点から科学的かつ包括的にとらえた注目の一冊。
「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」NHK出版 ジョンJ.レイティ (著), リチャード・マニング (著), 野中 香方子 (翻訳)
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