鳥と鈴虫に癒されているもんざです。
朝は鳥たちのさえずり、夜は鈴虫の羽音をBGMに流しています。
音楽を流していたこともあるのですが、私の場合は、波音や雨音など自然音のほうが心が落ち着くようです。
本当は、自然を満喫できる場所にハイキングに行けると良いのですけどね。。。
とりあえず自分でできるお手軽な代替手段として、朝晩のBGMで脳を騙しておきます。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著 https://amzn.to/461ZPwr
今回は第二章「権威主義政治はなぜ生まれたのかーリベラリズムの隘路」から印象に残ったところを共有します。
ここでは、かつては労働者と政党が結びついていた状況が変化していった歴史の説明から順を追って、現在の政治的な状況の原点が探り出されます。
引用「結論からいえば、経済リベラリズムと資本主義の発展から生まれた工業社会が終焉を迎え、この下部構造の変動は間接的に上部構造たる政治をも変化させている。そこで生まれているのは「権威主義VS.リベラル」という対立軸である」
引用「保守は個人の自由を最大限に尊重し、政府の役割を極限まで小さくすることを求め、リベラルは政府の介入を是認して個人間の平等を推し進めようとする。それゆえ、アメリカでいうリベラルはヨーロッパでは保守になり、ヨーロッパのリベラルはアメリカでは保守主義という逆転現象が起きることになる」
社会が豊かになることで、階級を構成するものが変わり、価値観が物質主義から脱物質主義へ変化しました。
そして民衆が政治に求めるものが変化したので、政党もイデオロギーからアイデンティティを重視する形態へ変化しています。
本章では米国でのトランプ支持が増えた理由や、英国ブレグジットの経緯、ドイツのシュレーダー政権でリベラル化がどう進んだか、フランスとオーストリアではどうか、など、各国での政治的な動きも概観できます。
現代では「保守VS左派」という枠組みが崩壊し、「リベラルVS反リベラリズム(ニューライト)」という対立軸が生まれているのです。
非常に分かりやすく丁寧に事例が解説されているため、参考書として書棚に並べたいかも。
ちょっと紙のバージョンも欲しくなってきました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著 https://amzn.to/461ZPwr
- じょあんなさん「How to Kill Men and Get Away With It: A deliciously dark, hilariously twisted debut psychological thriller, about friendship, love and murder」 (Kitty Collins Book 1) Katy Brent (著) https://amzn.to/4gmbA4h
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共有予定の本
移民への憎悪、個人化するテロリズム、伸張する権威主義。リベラリズムが崩壊し、怒りの政治が展開する現在、その底流を抉り出す。
「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著
英国で 15万部超の 大ヒットを記録!ケイティ・ブレントの『男を殺して逃げ切る方法』。著者は英国のジャーナリストで、本書が小説デビュー作。
「How to Kill Men and Get Away With It: A deliciously dark, hilariously twisted debut psychological thriller, about friendship, love and murder」 (Kitty Collins Book 1) Katy Brent (著)
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