帰国時には図書館に行く時間を確保しよう、と決めたもんざです。
またアマゾンのまとめ買いキャンペーンにつられてしまいました。
気になっていた本で電子版があるものを9冊まとめ買い。
せっかく購入したので計画的に読書を進めなければいけません。
しかし入手したかった本で出版が古いものは電子版がありませんでした。
そういう種類の本は、たぶん今後も電子化は難しそう。
帰国時に古本屋で買うか、蔵書がありそうな図書館に行こうかな、と考えています。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z
今回は、「おわりにーー次の一歩へ」から印象に残ったところを共有します。
ここで私が学んだことは、短絡的な結論に飛びついて得られるスッキリ感には要注意、ということです。
引用「本書を締めるにあたって、この「おわりに」では、第一に学ぶということ、そして第二にエスノグラフィが人びとの受苦を捉えることについて書き添えます」
引用「学ぶことは、わからなくなることです。わかるようになるだけでなく、どんどんわからなくなる。(中略)このように、調査をやればやるほど、そのやり方がわからなくなるわけですが、実はその点にこそ、学ぶことのエッセンスがあるとも言えます。(中略)学ぶことの大きな敵は「スッキリする」ことを求める態度でしょう。(中略)スッキリしない、つまりわからないからこそ、次の一歩が踏み出されるのです」
引用「困難を生きる人びとは、社会的には「周辺」に追いやられていることが多いです。そうして「周辺」に生きることは「中心」を占めるものが考えなくてもよいことを考えざるをえない環境下に置かれることです。(中略)エスノグラフィが困難を生きる人びとに注目するのは、そうした人びとが解釈労働を通じて鍛え上げた「ものの捉え方」に倣おうとするからです」
引用「困難を生きることは、その困難を押し付ける社会状況に対しての鋭い観察眼を鍛え上げることでもあるのです。かわいそうでもたくましいでもない、人びとが生きるために身につけた観察眼を借りて社会を見つめ返すのです」
私たち人間は、いったいどのような社会を作り上げているのか。
エスノグラフィを読むことで、多様な視点から社会を見ることができるようになります。
自由に本が読めるって、本当に幸せなことだなぁ。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
読書会お申込みURL
今月の読書会へのお申込みはこちらからどうぞ。
参加予定者(4名)
- もんざ「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z
- じょあんなさん「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著) https://amzn.to/4lrLXzX
- にしやまさん「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著) https://amzn.to/476TCjH
- 黒猫のミッツさん「「あの戦争」は何だったのか」 (講談社現代新書 )辻田 真佐憲 (著) https://amzn.to/4mXMevx
共有予定の本
「苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出す。そこにエスノグラフィのもっとも良質な成果が宿るのです。」
『タイミングの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2024第2位)の著者による、待望の入門書。
生活を書く、それがエスノグラフィの特徴です。そして、もっとも良質なエスノグラフィの成果は、 苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出すところに宿るものです。もともと人類学で発展したこの手法は、シカゴ学派を拠点に、 社会学の分野でも広がっていきました。本書では、5つのキーワードに沿って、そのおもしろさを解説していきます。予備知識はいりません。ぜひ、その魅力を体感してください。
「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著)
10年以上中学校教諭を勤めた私が、教師の裏側を明かします。
「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著)
「先生に相談しても迷惑じゃない?」「不登校で将来が心配」といった保護者が抱える悩みから、「『成績を上げろ』と5時間監禁される」「実は熱血教師が学校をダメにしている」といった気になる現場の実態まで。保護者、教師、そしてすべての人が子どもの未来のために何ができるか、考えるきっかけになることを願って、書きました。SNSの総フォロワー数70万人超!日本一バズっている元教師が包み隠さず話します!
思いをうまく言葉にできないほうが、当然なのだ。本当なのだ。
「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著)
どうしても理路整然とは話せない知人、酔うと後悔ばかり話し出す友人、洗面台で流されかけている小虫、授業中に夫の死を語りつづける先生……。弱いものたちのなかにこそ、陰影のある物語は生まれてくる。『絶望名人カフカの人生論』で知られる文学紹介者による、初のエッセイ集。
日本はどこで間違えたのか?掲げた理想はすべて誤りだったのか?「大東亜」は日本をどう見ていたか?戦後80年、今こそ問い直す「私たちにとっての戦争」とは。『「戦前」の正体』の著者が、右でも左でもない「われわれの物語」を編みなおす 現代人のための新・日本近現代史!
「「あの戦争」は何だったのか」 (講談社現代新書 )辻田 真佐憲 (著)
コメント