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読書会まで7日/思考の軸足

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9. 読書会(勉強会)
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「励みになる」という語彙を使おうと思ったもんざです。

CBT(認知行動療法)のワークを今月初めから開始しています。

自分のワークをしつつ、同じ8Aチームのメンバーのワークにもコメントをします。

コメントしたメンバーから「もんざさんの姿がとても励みになっている」とお返事をもらいました。

この言葉は、ほんとうに心に染みました。

他人からの評価を求めてワークしているわけではないつもりです。

でも私がコツコツと真剣に取り組んでいる様子を見て、自分も頑張ろうと思ってくれる人がいる、というのはうれしい驚きでした。

他の人を元気づける言葉の選択肢をもっと増やしたいなぁ。

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z

今回は、第六章「事例を通して説明する」から印象に残ったところを共有します。

この章は、学生からの質問に著者が回答する形で書かれており、エスノグラフィの本質がより捉えられる内容になっています。

引用「たしかにたったひとつの事例ではあるのですが、それを書き上げるまでに10年近くの時間を要するものです。エスノグラファーからすれば、そのひとつの事例はみずからを捉えて離さない思考の軸足です。だから、たったひとつの事例ではなく絶対的なひとつの事例です。」

これは「比較しなくてよいのか」「ひとつの事例でよいのか」という質問に対する回答の一部です。

また著者の「マニラでの強制立ち退き」を調査したエスノグラフィや、2017年にピューリッツァー賞を獲得したデズモンドの「家を失う人々」というエスノグラフィをもとに、「事例を通して説明」することの意義を語ります。

引用「ある知見が他の事例でも当てはまるかどうかということではなく、なぜそういうことになっているのかという論理を力強く描くこと。デズモンドは、アーリーン(引用者注:黒人のシングルマザーで20回以上も立ち退きにあっている)の事例を通して立ち退きとジェンダー問題が接続される論理のあり方を説明したのです」

エスノグラフィを読む場合には、その著者の「思考の軸足」はどこにあるのか、を探りながら読もうと思います。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

読書会お申込みURL

今月の読書会へのお申込みはこちらからどうぞ。

参加予定者(3名)

  1. もんざ「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z
  2. じょあんなさん「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著) https://amzn.to/4lrLXzX
  3. にしやまさん「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著) https://amzn.to/476TCjH

共有予定の本

「苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出す。そこにエスノグラフィのもっとも良質な成果が宿るのです。」

『タイミングの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2024第2位)の著者による、待望の入門書。

生活を書く、それがエスノグラフィの特徴です。そして、もっとも良質なエスノグラフィの成果は、 苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出すところに宿るものです。もともと人類学で発展したこの手法は、シカゴ学派を拠点に、 社会学の分野でも広がっていきました。本書では、5つのキーワードに沿って、そのおもしろさを解説していきます。予備知識はいりません。ぜひ、その魅力を体感してください。

「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著)

10年以上中学校教諭を勤めた私が、教師の裏側を明かします。
「先生に相談しても迷惑じゃない?」「不登校で将来が心配」といった保護者が抱える悩みから、「『成績を上げろ』と5時間監禁される」「実は熱血教師が学校をダメにしている」といった気になる現場の実態まで。保護者、教師、そしてすべての人が子どもの未来のために何ができるか、考えるきっかけになることを願って、書きました。SNSの総フォロワー数70万人超!日本一バズっている元教師が包み隠さず話します!

「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著) 

思いをうまく言葉にできないほうが、当然なのだ。本当なのだ。
どうしても理路整然とは話せない知人、酔うと後悔ばかり話し出す友人、洗面台で流されかけている小虫、授業中に夫の死を語りつづける先生……。弱いものたちのなかにこそ、陰影のある物語は生まれてくる。『絶望名人カフカの人生論』で知られる文学紹介者による、初のエッセイ集。

「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著)

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