意外と飲めるものだな、と思うもんざです。
先月、母や妹と一緒に生活して気づいたことがあります。
それは自分の水分摂取量が少ないこと。
一日2リットル以上を目標に記録をし始めたら、何とか目標が達成できる日が増えてきました。
記録して可視化するって大事ですね。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
今回は、第5章「セルフとアザーのグレーゾーン 体と体をつなぐ声」から印象に残ったところを共有します。
本章では、情報工学が専門の暦本純一さんの研究内容が紹介されています。
暦本さんは100以上の特許を取得しており、特に有名ものは2001年に開発されたスマートスキンです。
他者の顔を映し出すカメレオンマスク、声を出さずにしゃべるサイレントスピーチ、など、暦本さんが、人間の能力の拡張について発想するとき、常に念頭にあるのが、歌舞伎のイヤホンガイドなのだとか。
引用「暦本さんの面白いところは、歌舞伎のイヤホンガイドを、単なる「時宜を得た情報提供」ではなく、「他者の乗り移り」としてとらえているところです。」
引用「自分の体を自分で動かすのではなく、代わりに他人に動かしてもらう。暦本さんの研究はSF的ですが、どこかケアの世界に似ています。障害の世界とは、「体の貸し借りのプロ」たちの世界だからです。」
引用「暦本さんは、AIが広まった社会において重要な教育は、プログラミング教育ではなく国語教育なのではないか、と言います。AIが理解しやすいように、論理的に話す必要が出てくるからです。これは、ある意味では異文化を前にしたときの人のふるまい方に似ているのかもしれません」
著者は、暦本さんの研究について解説しながら、未来の私たちが何をもって「できる」とするかは、習得する技能によって異なるのだろう、と言います。
生身でやるのか、テクノロジーの力を借りてやるのか?
これが、自分と自分ではないもののあいだのグレーゾーンに着地する、ということです。
めちゃめちゃ面白いですよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
- じょあんなさん「Evil Eye/Etaf Rum」Harper Perennial https://amzn.asia/d/bqTsrWG
お申込みURL
お申込みはこちらからどうぞ。
共有予定の本
「できなかったことができる」って何だろう?技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで――
古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。
日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに。
「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
“Rum’s sensitive portrayal of Yara’s inner monologue paints a clear picture of the traditional gendered expectations that are placed on many modern Palestinian American women, and the ways an unsettled past can affect the present.” — Washington Post, “10 Noteworthy Books for September”
「Evil Eye/Etaf Rum」Harper Perennial https://amzn.asia/d/bqTsrWG