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読書会までラスト8日/憑依

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読書会(勉強会)
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口コミ情報は大事だなと思ったもんざです。

体調が悪くなってオンラインで薬を処方してもらった日本人の知り合いに話を聞きました。

●●クリニックはLINEで日本語で予約ができて、薬も自宅まで送ってもらえた、というのです。

海外で生活していて最も困るのは病気です。

いざという時に備えて、さっそくLINEで友だち申請をしてクリニックの公式LINEを追加しました。

元気なときに予防接種をお願いしてみようかな。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

今回は、第4章「憑依」から興味深いと感じた部分を共有します。

著者は、医学部を卒業しインターン生となり激務にさらされる中で、アルコールに加え、アデロールやマリファナにも頼るようになりました。

十月のある土曜日の夕方、私は研修医として勤務していた。メディカルスクールを卒業後、病院でトレーニングを受ける過酷な一年目(インターン期間)だった。私はQ3ローテーションで、三日後の夜に毎回二四時間のシフトがあり、他のインターンの患者を引き受けたり、病院に新しい患者を入院させたりしていた。仕事のペースと日常業務の量は度を越していた

(第4章 憑依、第II部 不節制の時代)「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

数日後には外に飲みに出かけ、また失神した。私は、身動きがとれず、閉じ込められ、取り憑かれたように感じた。あふれるほどの不安はあったが、一方で、他人の人生の残骸をガラス越しに見ているような、能天気な無関心が存在している。自分が別人になったような気分だった

(第4章 憑依、第II部 不節制の時代)「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

ドクターも病人とおなじく人間であり、病気のすべてを分かっているわけではなく、彼自身も悩み苦しみながら生きている。

本書の特筆すべき点は、アルコール依存症であった著者が当時の自分の状況と感情を、客観的に具体的に記していることです。

今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。

参加者(1名)

  1. もんざ「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

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共有予定の本

ある時代には酒や薬物に耽溺することは「堕落」と見なされ、ある時代には「下級階層の流行病」と見なされた。またある時代には、たとえ同じ薬物でも、特定のコミュニティで使用すれば「医療」だが、別のコミュニティに属する者が使用すれば「犯罪」と見なされた。
アルコール依存症から回復した精神科医が本書に描くのは、依存症の歴史であり、その概念の歴史である。自身や患者の体験、過去の有名無名の人々のエピソードに加え、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、依存性薬物と人類の宿命的な繋がりが浮かび上がってくる。
依存症は「病気」なのか? それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか――? 圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。

「本書は、米国のみならず、国際的な薬物政策に大きな影響を及ぼす一冊となりうる力を備えている。その意味で、依存症の治療・支援はもとより、政策の企画・立案、さらには啓発や報道にかかわる者すべてにとっての必読書であると断言したい」(松本俊彦「解題」より)

<内容:みすず書房 書誌情報より> 依存症と人類 | われわれはアルコール・薬物と共存できるのか | みすず書房
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