第115回読書会では、こちらの本を共有する予定です。第三部「近代世界システム」第四章「アソシエーショニズム」から共有します。
それまでの資本は、なるべく労働者に賃金を払わず、より長く労働させようとしてきた。しかし、結局、それは「総資本」のためにはならないのだ。第三部第二章で引用したマルクスの言葉を、あらためて引用する。(中略)ゆえに、賃金を上げ福祉を向上させることは、個別資本にとっては損失であるが、総資本にとっては好ましいことである。それは消費を拡大し、資本の蓄積を増加させる。このような変化が資本主義経済を変容させた
(第三部「近代世界システム」第四章「アソシエーショニズム」4.労働組合と協同組合 「世界史の構造」 (岩波現代文庫) 柄谷 行人 (著))
この章は経済史のおさらいみたい。資本主義経済の変遷を、著名な学者の説と一緒に学べるのでお得感があります。
小さな枠組みの中で考えるのではなくて、大きな枠組みで捉えると、新しい変化の構造が見えてくるんだなぁ。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
世界史の構造のもくじ
序説 交換様式論
第一部 ミニ経済システム
1-序論 氏族社会への移行
1-第一章 定住革命
1-第二章 贈与と呪術
第二部 世界=帝国
2-序論 国家の起源
2-第一章 国家
2-第二章 世界貨幣
2-第三章 世界帝国
2-第四章 普遍宗教
第三部 近代世界システム
3-序論 世界=帝国と世界=経済
3-第一章 近代国家
3-第二章 産業資本
3-第三章 ネーション
3-第四章 アソシエーショニズム ←まだここ
第四部 現在と未来
4-第一章 世界資本主義の段階と反復
4-第二章 世界共和国へ
参加者(3名)
- もんざ (主催者) 「世界史の構造」 (岩波現代文庫) 柄谷 行人 (著)
- にしやまさん 「定年前、しなくていい5つのこと」大江英樹(著)光文社
- 加賀谷さん「お金原論―30代で知っておきたい「お金の知性」の高め方」泉 正人 (著)
共有予定の本
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