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読書会まで8日/欲望と恐怖

9. 読書会(勉強会)
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密告ってこわいなと思うもんざです。

関わっている大規模プロジェクトで、メンバーのひとりがマネジメントに呼び出されたと聞きました。
なんでも、就業時間中に副業をしていたことが、密告によってバレたからだそうです。

妬みから密告し、その人が外れれば自分にチャンスがあると考えるのでしょうか。

ブルガーコフが描く共産主義社会では密告は常識でしたが、資本主義社会でも存在します。
これは社会のしくみの問題というよりも人間性の問題なのかも。

密告が常態化したソビエト社会の歪みを皮肉なユーモアで笑わせてくれるのが今月ご紹介する本です。

 

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著) https://amzn.to/4lkbRak

今回は、ブルガーコフが描いた1930年代ソビエト社会について印象に残った点を共有します。

当時は、住居を得るには申請をして許可を得る必要があったようです。
多くの人々が共同アパートで台所やトイレを共有して暮らしていました。

官僚主義が強化されており、人民委員会(NKVD)が、市民を監視。
実際に多くの人が刑務所へ送られたことから市民は日常的に怯えています。

引用「隣人が逮捕されたと聞くと、多くの人が最初に心配したのはこのことだった。つまり、逮捕された人の前で政府や共産党の悪口や不満、ジョークをしゃべったことが過去にあった場合には、次に自分が逮捕されるのはほぼ確実だった」(訳者の翻訳メモより)

良い住居を手に入れるために、他の人を密告して陥れ、自分がその人の住居に移り住む。
物語では、アパートの管理人が住人を密告し、その部屋を横取りする場面も。
悪魔ウォーランドは、こうした偽善者たちに不思議な現象を起こし、彼らの醜さを白日の下にさらします。

職場での密告も、ソビエトの密告も、人間の欲望と恐怖がエンジンになっているのでしょう。
他人を蹴落としてでも自分が得をしたいという欲望と、自分が標的にされるかもしれないという恐怖です。

 

参加者(4名)

  1. もんざ「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)
  2. Treeさん「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)
  3. にしやまさん「選書中」
  4. 山口さん「北極星 僕たちはどう働くか」 (幻冬舎)西野亮廣 (著)

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共有予定の本

「原稿は 燃えないのです」
独裁政権の言論弾圧に屈することなく優雅なる反逆を貫き、死後発表されるや世界でセンセーションを巻き起こした文豪ブルガーコフの最高傑作にして極上のエンターテインメント!スターリン独裁下の社会をアクロバティックに笑い飛ばしつつ、人間の善と悪、愛と芸術と罪と罰を問う、哲学的かつ挑戦的な世界的ベストセラーが躍動感あふれる新訳で登場!

「巨匠とマルガリータ」(新潮文庫) ミハイル・ブルガーコフ (著), 石井信介 (著)

経済、金融から、人生、そして愛まで――。この不確実な世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。

「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (監修), 千葉 敏生 (翻訳)

「僕がここで本に書かなかったら、日本は、重大な選択肢を失ったまま、この先、5年10年過ごすことになる。」――24万部突破のベストセラー『夢と金』から3年の間に、日本人の誰も経験していないビッグスケールの挑戦から得た知見を、すべて本書に詰め込んだ!西野亮廣のビジネス書史上、ブッちぎりの最高傑作。

「北極星 僕たちはどう働くか」 (幻冬舎)西野亮廣 (著)

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