カウントダウンコラム1. Zoom読書会9. 読書会(勉強会)

読書会までラスト1日/象徴としての薔薇

カウントダウンコラム
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1年のふりかえりから来年の指針を決めたもんざです。

2025年を振り返ってみると、世界的な経済情勢などは、安定しているとはいいがたいものがありました。

日本では物価も上がり、コメ不足が続き、交代した首相の失言から、隣国との友好関係に不和が生まれ、外交不安が生じるという状況です。

しかし個人的には、家族も自分も大きな病気やケガをすることもなく、平穏無事に過ごせたのが何よりと感じています。

来年は、自分の健康をキープしつつ、大切な人たちをサポートできる力をアップグレードしたいと思います。

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著) https://amzn.to/3JG7590

2026年はどんな自分でありたいか、この本を読むことでヒントを得られました。

これまで私は「自由」を自分の人生の中心に据えて考えてきました。

しかし私は自由という意味をはき違えていたようです。

引用「権力が暴走し、いともたやすく他者の命を奪うような社会には、自由も共同性も、啓蒙が目指したはずの普遍的な知も生まれません。こんな社会は誰も望んでいないはずです。そして意識は気がつくわけです。自由とは、あらゆるものの否定の先にはないのだ、と。むしろ、自由とは、他者への依存や世界との摩擦のもとでのみ存在するのです」(第3回 理性は薔薇で踊りだす)

著者は、自由の実現のために「薔薇としての理性」を求めることを読者に示します。

薔薇は、幸せや豊かさ、自由や自立(自己決定権)を象徴する花です。

引用「理性を現在の十字架における薔薇(ローズ)として認識し、それによって現在をよろこぶこと。この理性的な洞察こそ、哲学が人びとに得させる現実との和解である」(ヘーゲル「法の哲学I」藤野渉・赤沢正敏訳、中公クラシックス)

引用「人間の苦しみと喜びという対立を統合する「薔薇で踊る」理性像は、すべてをエビデンスやデータで説明し、予測しようとする現代にこそ、その重要性を増しているのです」

すべてを物質に還元する科学主義に依存しすぎず、目に見えないもの(感情や信仰)も信じる新たな理性を身につけること。

これが他者と共に生きていく未来(現実社会での自由)を築くための鍵になるようです。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(6名)

  1. もんざ「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著) 
  2. maru(まる) さん「選書中」
  3. Treeさん「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著) https://amzn.to/4adlFj4
  4. Yoko3さん「君主論」マキャベリ(著)
  5. 山口さん「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著) https://amzn.to/4aU377G
  6. 西山さん「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著) https://amzn.to/3Y0muV1

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共有予定の本

さまざまな分断が可視化された現代社会にこそ、ヘーゲルの思考法が必要だ! ポスト・トゥルースの時代はなぜ訪れたのか? 意見を異にする他者と共に生きていくために必要なこととは?

矛盾や否定を重んじて弁証法によって自由を構想したヘーゲルの著作には、不毛な対立を乗り越えて社会を形作っていくためのヒントが詰まっている。マルクスが「私は自分があの偉大な思想家の弟子であることを率直に認め」(『資本論』)と書くように、ヘーゲルは後世に多大な影響をおよぼした大哲学者だが、破格のスケールで展開される思考には独特の難解さが付きまとう。今回「100分de名著」で取り上げるにあたっては、さまざまな補助線を示しながら解説。ベルリンにわたってヘーゲルを研究した斎藤氏が、近年アメリカで進んでいる再評価の成果も踏まえつつ、日本の一般読者に向けて易しく解きほぐす。

「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著)

「トランプ2.0」の4年間をどう耐え抜くか。今やるべきは「真の観光立国シフト」と「教育の抜本的改革」だ。日米貿易交渉にも関わったマッキンゼー伝説のコンサルタントが総数100点を超える図版で解説する、トランプへの対処法と、「強い日本」を取り戻すための2つのソリューション

「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著)

ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて,君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた.人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている.

「君主論」マキャベリ(著)

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版! アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。

「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著) 

しゃべりすぎるから営業成績が伸びない!? NLPを学び、ダメ営業マンからトップセールスマンに変身した著者が、人見知りのビジネスマンに積極的に話さなくても相手が喜ぶ心理テクニックとマインドの持ち方を解説

「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著)

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