純文学読書会まで、あと4日!ZOOM読書会まで残り10日!ソローと比べながら読むと面白いなぁと思ったもんざです。失業して6年間、知人宅の物置で暮らし考えたことを書き綴った上田さんは、ソローに匹敵する気がしました。まったくベクトルが違うようでいて、不思議に似ている感じがするのは観察の鋭さと描写の的確さがあるから?
子供が下を向いて歩くのは、落ち込んでいるからじゃなく、地面が面白すぎるからだ。昆虫が歩いている。草木が生えて揺れている。何かのネジが落ちている。さまざまなテクスチャーの地面がある。われわれは地面のエンタメ性を忘れて大人になる。人間のいない世界は静かだと思っていたが、しかし、圧倒的に、にぎやかだ
「人は2000連休を与えられるとどうなるのか?」 上田啓太 (著) 河出書房新社
進捗報告
第132回ZOOM読書会用に読んでいるのは、こちらです。
「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック (著), 樹下節 (翻訳)
Project Gutenberg Australia Title: The War with the Newts Author: Karel Capek
人間のなかから、山椒魚の地位を向上させようという動きが活発化します。
『婦人解放が十九世紀のスローガンであったのと同様、「山椒魚に系統的な教育を授けよ」は、今世紀のスローガンにならなければならない』と、彼女は言った
(第二部 文明の階段を登る)「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック (著), 樹下節 (翻訳)
1840年代のアメリカでは、南部の奴隷制度に反対して北部の人たちが人権運動を繰り広げ、ソローも奴隷制に反対して納税拒否して投獄されたりしている歴史的事実があるわけですが、搾取する人とされる人の歴史って現代も続いていますよね。
1935年のチェコで、チャペックはヒトラー政権下にも関わらず、こういった強烈な風刺を盛り込んだ寓話を作りあげていたわけですが、ものを書く人の逆境をバネにする力ってスゴイなと思わずにはいられません。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
第132回ZOOMで読書会7/30の参加者(2名)
第12回 純文学読書会7/24の参加者(7名)
森の生活――ウォールデン――ソーロー著 神吉三郎訳(青空文庫)
森の生活(ウォールデン) ヘンリー・D・ソロー (著), 神原栄一 (翻訳) グーテンベルク21
ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫) ヘンリーD・ソロー (著), 今泉吉晴 (翻訳)
- もんざ (主催者)
- りんさん
- さんぽ屋さん
- けいいちさん
- iira iiraさん(Meetupからお申込み)
- Makiさん(Meetupからお申込み)
- ishikawaさん(Meetupからお申込み)
本の要約サイトFlyer(フライヤー)でこの本の要点も読めます。
わかりやすく、見やすく蘇った『森の生活』。ヘンリー・D・ソローは、1800年代中期、ウォールデンの森の家で自然と共に2年2か月過ごし、内なる自然と外界の自然、そして人間社会を見つめて膨大な日記を記しました。その日記をもとに一冊に編み上げたのが本書です。邦訳は、古典の引用などから難解な書籍と言われていましたが、2004年に小学館から発売になった動物学者の今泉吉晴氏の訳本は、今泉氏自身が山小屋に30年暮らして、自然の側からの視点でソローの翻訳を続け、若々しく、読みやすく、示唆に富む内容になっています。今回の文庫では、さらに豊富な注釈を加筆。深く読み込みたい読者に対しても魅力ある内容となっています。新たに収録された写真と地図は、ソローの足跡(そくせき)をたどったH.グリーソンによるもの。ソローの文章と一緒に見ることで、ソローが感じていた自然を少しでも感じてほしいという訳者の意図によります。社会の産業化が進み始めた時代に、どのようにソローが自然の中を歩き、何を感じていたか。現代に生きる私たちも少しでも感じることができるのではないでしょうか。
<内容:アマゾン商品説明より> 「ウォールデン 森の生活 」小学館 ヘンリーD・ソロー (著) 今泉吉晴 (翻訳)
共有予定の本
一商船の船長が、インドネシア方面の海中で、山椒魚に似た奇妙な動物を発見する。彼は、この動物が人になれるうえに利口なことを知って、真珠採取に利用することを思いつく。そして、この仕事の企業化を、ある実業家にもちかける。山椒魚は、まず単純な海中作業に利用されるが、やがて、人間はさまざまな技術を教え、言葉までさずけて、彼らを高度な仕事につけはじめる。知識と技術を獲得した山椒魚はいろいろな権利を主張しはじめる。そして……。痛烈なSF的諷刺によって、政治的・経済的・技術的・文化的な激動の時代を皮肉ってみせたチェコの奇才チャペックの代表作。
<内容:アマゾン商品説明より> 「山椒魚戦争」グーテンベルク21 Kindle版 カレル・チャペック (著), 樹下節 (翻訳)
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