4月の読書会(第117回ZOOMで読書会)で、私はこちらの本を共有する予定です。今回は、第7章V・M=ショーンベルガ―氏のお話から気になったところを共有します。
(「未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来」 (PHP新書) ポール・クルーグマン ほか(著))
[音声DL付]「英語で理解する 未完の資本主義」(アルク)大野 和基 (著)
データ資本主義
オーストリア出身で2010年からオックスフォード大学でインターネットのガバナンスと規制を教えているショーンベルガー氏。金融資本主義が終わり、データ資本主義が台頭していると言います。
個人的に、読んでいて最も発見と驚きがあったのが、この第7章でした。
そのため私たちはもっと企業利益に課税して、大企業の力の源泉が必ず減少するようにしないといけません。そして、大企業に納税の一部として、データで納税を行うことを強制することで、それが可能になります And to make sure that the source of power of those large company is decreased. And we can do that by forcing them to pay taex partly in data.
[音声DL付]「英語で理解する 未完の資本主義」(アルク)大野 和基 (著) 第7章V・M=ショーンベルガ―
現代は、データによるマッチングが重要な意味を持つ「データリッチ市場」に移行しつつある、というショーンベルガー氏の意見は、説得力が高いです。Amazon、Google、Facebookはもちろんですが、いまや、商品の買い物だけでなく、恋人や結婚相手もデータマッチングの時代になっています。
税制や政治のしくみが、市場経済の変化スピードについていけてませんよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
もくじ
- 第1章 ポール・クルーグマン(ノーベル賞経済学者)――我々は大きな分岐点の前に立っている
- 第2章 トーマス・フリードマン(『フラット化する世界』著者・NYタイムズコラムニスト)――「雇用の完新世」が終わり「人新世」がはじまる
- 第3章 デヴィッド・グレーバー(文化人類学者・ウォール街占拠運動の理論的指導者)――職業の半分がなくなり、「どうでもいい仕事」が急増する
- 第4章 トーマス・セドラチェク(『善と悪の経済学』著者・チェコ共和国経済学者)――成長を追い求める経済学が世界を破壊する
- 第5章 タイラー・コーエン(ジョージメイソン大学教授・経済学者)――テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく
- 第6章 ルトガー・ブレグマン(ジャーナリスト・歴史家)――ベーシックインカムと1日3時間労働が社会を救う
- 第7章 V・M=ショーンベルガ―(オックスフォード大学教授・ビッグデータの第一人者)――「データ資本主義」が激変させる未来 ←いまココ
Viktor Mayer-Schönberger (born 1966) is Professor of Internet Governance and Regulation at the Oxford Internet Institute, University of Oxford.[1] He conducts research into the network economy. Earlier he spent ten years on the faculty of Harvard’s John F. Kennedy School of Government. He is the co-author of Big Data: A Revolution That Will Transform How We Live, Work, and Think (HMH, 2013) and author of Delete: The Virtue of Forgetting in the Digital Age (Princeton, 2009), which won the 2010 Marshall McLuhan Award for Outstanding Book and the 2010 Don K. Price Award for Best Book in Science and Technology Politics, and has written over a hundred articles and book chapters. He is a member of Germany’s Digital Council, advising Angela Merkel and her cabinet.
出典: Viktor Mayer-Schönberger Wikipedia, the free encyclopedia (参照 2021-04-17)
V・M=ショーンベルガ―(1966年生まれ)は、オックスフォード大学オックスフォードインターネットインスティテュートのインターネットガバナンスおよび規制の教授です。彼はネットワーク経済の研究を行っています。 それ以前は、ハーバード大学のジョンF.ケネディ政府学校の学部で10年間過ごしました。 彼はビッグデータの共著者であり、私たちの生活、仕事、考え方を変革する革命(HMH、2013)であり、Delete:The Virtue of Forgetting in the Digital Age(Princeton、2009)の著者でもあります。 2010 Marshall McLuhan Award for OutstandingBookおよび2010Don K. Price Award for Best Book in Science and Technology Politicsは、100を超える記事と本の章を執筆しています。 彼はドイツのデジタル評議会のメンバーであり、アンゲラ・メルケルと彼女の内閣に助言しています。
「データ資本主義」ビクター・マイヤー=ショーンベルガー (著), トーマス・ランジ (著) NTT出版
「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」ビクター・マイヤー=ショーンベルガー (著), ケネス・クキエ (著), 斎藤 栄一郎 (翻訳) 講談社
Viktor Mayer-Schönberger 公式サイト
V Mayer-Schönberger Twitter
Professor Viktor Mayer-Schönberger (University of Oxford)
読書会の参加予定(4名)
- もんざ (主催者)「未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来」 (PHP新書) ポール・クルーグマン ほか(著)
- にしやまさん「英語独習法」 (岩波新書) 今井 むつみ (著)
- Cai Linさん「 Atomic Habits 」 James Clear 著 (ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 ジェームズ・クリアー (著) )
- 小林さん「メンタルの強化書 」佐藤優 (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)