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イエメンの食料危機にアプリで寄付する

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英会話のレッスンで、イギリスがイエメンへの補助金を大幅に減額する、というニュースを読みました。国連も各国へ資金サポートを求めています。イエメンは2015年から続く内戦に加え、パンデミックの影響から他国からの資金援助も滞り、貧困を極めています。自分に何かできるとすれば、寄付しかないので、少しですが、以前から気になっていたアプリを使って寄付してみました。

国連のグテーレス事務総長は、内戦が続く中東イエメンで全人口のおよそ半数の1600万人が飢えに陥る危機にあると訴える一方、各国から十分な支援を得られていないとして失望感を示し、各国に資金の拠出を強く求めました。

国連事務総長 内戦続くイエメン支援へ 各国に資金拠出を求める NHKオンラインニュース 2021/3/2

シェア・ザ・ミール(Share The Meal)

私が使用したアプリは、シェア・ザ・ミール(ShareTheMeal)という国連WFP(ワールド・フード・プログラム)によって運営されているアプリです。(WFP公式サイトにもイエメン緊急支援のページがありました

iOS、androidともにアプリがあります。私はandroidユーザーなので、androidアプリを使って寄付する手順を説明しますね。(スクリーンショットは英語になっていますが、アプリの設定が日本語なら、日本語で表示されます!)

寄付の手順

アプリをインストールしてから、決済までは12ステップです。

寄付履歴を確認したり、プライバシー設定を変更したり、使用言語を変更することも可能です。

かかった時間は約5分

私は、支払用のカードを用意しておき、アプリをFacebookアカウントと連携してID登録をしたので、実際にすべての手続きが終わるまで5分くらいだったと思います。(ブログに記録を残そうと思って、スクリーンショットを取ったりしていたのですが)

ユーザビリティも高く、非常にスムーズにサクサクと手続きが進むので、かえって驚きました。

実は以前、ローカルの新聞社が災害基金を募っていたので寄附をしようと思って、ATMから振込をしようとしたのですが、なぜかエラーになって、結局あきらめたことがあります。(その後、Gcashや、Coinsというローカル限定アプリを使えば、簡単に寄付できることが分かり、別の団体に寄付しました)

寄付する人にとって、時間と手間がかかると、めんどうになって心理的なハードルが、ものすごく上がります。寄付したいな、と思ったときに、サクッと手軽に寄付できるしくみが作ってある団体には、お金が集まりやすいでしょうね。

国連 WFP 協会に寄付したら税控除対象

寄付する場合に気になるのは、①税控除できるか、②個人情報のセキュリティ保護はあるか、③実行力はどのくらいか、この3点かと思いますが、WFPの場合はウェブサイトでの情報を読む限りでは、信頼できそうです。

寄付金控除ができるのか、セキュリティ面と、実際に自分が寄付したお金が有効に使われているのかをチェックできるしくみが整っているかどうか、ですよね。日本でWFP(国連 WFP 協会)に寄付した場合、自分の寄付額をダウンロードすることもできるし、寄付金控除・税制優遇措置の対象になります

ただし、公式サイトの「よくあるご質問」によると、このアプリを使った場合は、税控除の対象とみなされない可能性があります。

Q: Share The Mealを通じた支援は、寄付金控除の対象になりますか?Are my gifts tax-deductible?

A: 現時点では、Share The Mealを通してなされる支払いは個人的な贈与とみなされており、寄付金控除の対象となる保証はありません。ただし、国によっては寄付金控除の対象とみなされる可能性があります。
Share The Mealは今後、各国の法規制の範囲内で、寄付金控除の対象として認められるように努力していきます。
For now, donations made via ShareTheMeal are considered to be personal gifts and are not guaranteed to be tax-deductible. However, in several contries authorities may regard them as tax-deductible.
Where possible, we aim to enable tax-deductibility at a later time. Note that the deductibility of donations depends on local regulations in your country.

Share The Meal よくあるご質問

確定申告をして寄付金控除の対象にしたい場合は、国連 WFP 協会の公式サイトから寄付の手続きをされたほうが安心でしょう。

個人情報の保護

ペイパルの子会社が決済情報を管理していて、国連WFPでは寄付者の情報は保存していないとのことです。

Q: 支払情報は保護されているのでしょうか?How do I know my financial information is protected?
A: Share The Mealでは、個人情報ならびにお支払い情報の保護のために万全の体制をとっています。Share The Mealではご利用者情報は一切保存していません。支払いに関連する情報は、PayPalの子会社で信頼の高い決済代行会社であるBraintree(PCI-DSSレベル1準拠)により安全に管理されています。

Your security is of utmost importance to us. Our app is based on modern security standards and we take your security and privacy very seriously, going above and beyond to ensure that your payment information is safe.
All payment data is processed by our parter Braintree/Paypal. Our infrastructure is served via HTTPS, so that your smartphone only communicates with our server over a secure channel. Your financial informations managed securely on our behalf by Braintree, a PayPal company and globally trusted (Level1 DSS PCI compliant)payments company.

Share The Meal よくあるご質問

実行力はあるか

FAQによれば、現状では、寄付金の約6割が直接支援、約3割が募金活動とマーケティング、残りの1割で組織運営費と決済手数料とのことです。

Q: 私の寄付金はどう使われているのですか?How is my donation used?
A: ご寄付の62%は、支援を必要とする人々に食料を届けるために直接使われています。28%は、私たちのコミュニティを育て、さらに多くの人々を支援できるようになるため、募金活動とマーケティング活動に投資されます。6%は組織の運営費として、4%は引き続き決済手数料をカバーするために用いられます。Share The Mealが成長するにつれ、支援が必要な家族に直接届けられる金額を増やしつつ、運営経費も十分にまかなえることを目指します。 WFPの戦略計画に沿って、2020年から2050年までの資金調達割合は平均22%を予定しています。

62% directly feeds families in need. 28% will be invested into fundraising and marketing to grow our community so that we can help even more people. 6% will still be used to help run our organisation and 4% will continue to help cover payment fees.
As we grow, we’ll be able to cover our costs while increasing the amount that goes directly to hungry families. In line with WFP’s strategic plan, an average of 22% will be spent on fundraising from 2020-2050.

Share The Meal よくあるご質問

継続的な寄付を検討します

今回、初めて寄付専用のアプリを使用しましたが、分かりやすく、使いやすかったことに驚きました。また、このアプリはゲーミング的な要素も取り入れているのが面白いと思います。

WFPは、公式サイトの情報も充実しており、信頼感があるため、継続的な寄付を検討します。といっても、少しだけですが。。。

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