クリスマスなんだよなぁ、と思うもんざです。
どんどん同僚からのプチギフトが集まってきています。
ポーチ、チョコ、クッキー、ケーキ、ナッツ、キーホルダーなど皆で相談してる?ってくらい被ってない。
私は何をあげようかな。
年末に準備して、年始に渡す感じになりそうです。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著) https://amzn.to/3JG7590
今回は、ちらっと触れて放置していた「啓蒙の限界」について整理しておきます。
著者は、ヘーゲルの主張を理解することは、現代社会の対立構造を理解する役に立つと繰り返します。
例えば、ヘーゲルのいう「信仰」と「啓蒙」。
この二つの対立構造を理解しておくと、新しい視点が手に入れられます。
(現代日本語の意味とは内容が違うことに注意)
▼信仰の基礎にあるもの:共感、承認、という信頼関係
→目的:メタファーを使い、人生の意味と世界を理解しようとする
▼啓蒙の基礎にあるもの:自然科学やデータを特権視して固執(科学主義)
→目的:自律した生き方。普遍的な「知」。自らが「真理」であることを示す
とても分かりやすい現代的な事例として、著者が挙げていたのが福島第一原発事故による風評被害問題です。
科学的には、もはや検出できない程度の放射性物質しか含まれていなくても、受け入れられない人たちはいます。
引用「つまり、いくらエビデンスをふりかざしても、事態を打開できないことはあるのです。それどころか、エビデンスに納得しない人々を「あいつらは何もわかっていない」「放射脳」と見下すような態度が反感を買って、かえって分断を深めることもあります。しかし、エビデンスを前にしてもなお人々が不安を感じているとすれば、そこにはベクレルだけでは測れない何かがあるのです」
エビデンスは信頼関係があって初めて意味を持つのであり、エビデンスがあれば対話の信頼関係が構築されるわけではない。
ここ!めちゃくちゃ重要ポイントだと感じました。
「対話の信頼関係は、エビデンスからは生まれない」
では、いったい何から生まれるのか?また整理してお伝えできればと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(6名)
- もんざ「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著)
- maru(まる) さん「選書中」
- Treeさん「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著) https://amzn.to/4adlFj4
- Yoko3さん「君主論」マキャベリ(著)
- 山口さん「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著) https://amzn.to/4aU377G
- 西山さん「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著) https://amzn.to/3Y0muV1
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共有予定の本
さまざまな分断が可視化された現代社会にこそ、ヘーゲルの思考法が必要だ! ポスト・トゥルースの時代はなぜ訪れたのか? 意見を異にする他者と共に生きていくために必要なこととは?
矛盾や否定を重んじて弁証法によって自由を構想したヘーゲルの著作には、不毛な対立を乗り越えて社会を形作っていくためのヒントが詰まっている。マルクスが「私は自分があの偉大な思想家の弟子であることを率直に認め」(『資本論』)と書くように、ヘーゲルは後世に多大な影響をおよぼした大哲学者だが、破格のスケールで展開される思考には独特の難解さが付きまとう。今回「100分de名著」で取り上げるにあたっては、さまざまな補助線を示しながら解説。ベルリンにわたってヘーゲルを研究した斎藤氏が、近年アメリカで進んでいる再評価の成果も踏まえつつ、日本の一般読者に向けて易しく解きほぐす。
「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著)
「トランプ2.0」の4年間をどう耐え抜くか。今やるべきは「真の観光立国シフト」と「教育の抜本的改革」だ。日米貿易交渉にも関わったマッキンゼー伝説のコンサルタントが総数100点を超える図版で解説する、トランプへの対処法と、「強い日本」を取り戻すための2つのソリューション
「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著)
ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて,君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた.人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている.
「君主論」マキャベリ(著)
世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版! アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。
「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著)
しゃべりすぎるから営業成績が伸びない!? NLPを学び、ダメ営業マンからトップセールスマンに変身した著者が、人見知りのビジネスマンに積極的に話さなくても相手が喜ぶ心理テクニックとマインドの持ち方を解説
「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著)
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