9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会までラスト6日/他者との協働

9. 読書会(勉強会)
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説得力が違うな、と思ったもんざです。

仕事でミスをしたことをずっと悩んでいる友人の話を聞いていました。

余計なことかもしれないと思いつつ、ついアドバイスをしてしまいました。

共感し、慰め、励まし、アドバイスするって日本語でも簡単じゃないのに。

私が英語でやるなんて、説得力がなさすぎる、と自分でも思います。

でも私と話したことで少しでも気持ちがラクになってくれたらいいのですが。

そんなことを考えていたところ作家ダニエル・ピンクのYouTubeを見ました。

「20代の頃に知りたかった40の厳しい真実」というタイトルなので若者向けのアドバイスですね。

たった13分ですが、ものすごい説得力と分かりやすさ。

50代の自分が聞いても、身が引き締まる思いがしました。

40 Harsh Truths I Wish I Knew In My 20s

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著) https://amzn.to/3JG7590

ヘーゲルのいう教養の限界について書くのを忘れていました。

おさらいすると、「ヘーゲルの教養」とは「ビルドゥングBildung」のことで、自分を律し規範は守るが、現状をより良くするために規範を変える努力も行うこと、でした。

しかし、問題になるのは、規範を変えようと他者を論破する教養人が、結局のところ、現状を良くすることができない、という点なのです。

引用「ところが、他者を論破することばかりを試みている人々からは、固定化に向けた他者との協働が見えてこない。これこそが、「教養」の意識の限界なのです。」

引用「私たちは、教養の矛盾を再動物化の病理を避けつつ、乗り越えなければなりません。そのためには、他者と共有可能な客観的な知(真理)を見つける必要があります。そのためには、論破ではない形で他者との関係性を再構築しなければなりません」

全てを疑い、つねに自分が正しいと考えて、他者を論破するだけでは、まったく目的が達せられません。

どうしたら現状がより良くなるのか。

相手と自分が、意思疎通できるか、一方通行でない会話ができるか、という関係性を構築することが重要になります。

これは、ほんとに基本中の基本なんですね。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(6名)

  1. もんざ「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著) 
  2. maru(まる) さん「選書中」
  3. Treeさん「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著) https://amzn.to/4adlFj4
  4. Yoko3さん「君主論」マキャベリ(著)
  5. 山口さん「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著) https://amzn.to/4aU377G
  6. 西山さん「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著) https://amzn.to/3Y0muV1

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共有予定の本

さまざまな分断が可視化された現代社会にこそ、ヘーゲルの思考法が必要だ! ポスト・トゥルースの時代はなぜ訪れたのか? 意見を異にする他者と共に生きていくために必要なこととは?

矛盾や否定を重んじて弁証法によって自由を構想したヘーゲルの著作には、不毛な対立を乗り越えて社会を形作っていくためのヒントが詰まっている。マルクスが「私は自分があの偉大な思想家の弟子であることを率直に認め」(『資本論』)と書くように、ヘーゲルは後世に多大な影響をおよぼした大哲学者だが、破格のスケールで展開される思考には独特の難解さが付きまとう。今回「100分de名著」で取り上げるにあたっては、さまざまな補助線を示しながら解説。ベルリンにわたってヘーゲルを研究した斎藤氏が、近年アメリカで進んでいる再評価の成果も踏まえつつ、日本の一般読者に向けて易しく解きほぐす。

「100分de名著 ヘーゲル/精神現象学」 (NHK出版) 斎藤 幸平 (著)

「トランプ2.0」の4年間をどう耐え抜くか。今やるべきは「真の観光立国シフト」と「教育の抜本的改革」だ。日米貿易交渉にも関わったマッキンゼー伝説のコンサルタントが総数100点を超える図版で解説する、トランプへの対処法と、「強い日本」を取り戻すための2つのソリューション

「ゲームチェンジ :トランプ2.0の世界と日本の戦い方」プレジデント社 大前 研一 (著)

ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて,君主たるものが権力をいかに維持・伸長すべきかを説いた.人間と組織に切りこむその犀利な観察と分析は今日なお恐るべき有効性を保っている.

「君主論」マキャベリ(著)

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版! アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。

「地政学入門」 (角川新書) 佐藤 優 (著) 

しゃべりすぎるから営業成績が伸びない!? NLPを学び、ダメ営業マンからトップセールスマンに変身した著者が、人見知りのビジネスマンに積極的に話さなくても相手が喜ぶ心理テクニックとマインドの持ち方を解説

「人見知りのための沈黙営業術」 (角川フォレスタ) 松橋 良紀 (著)

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